E.G.familyが語る、初ホールツアーへの意気込み 鷲尾伶菜「誰も見たことのないようなライブに」

連続リリースについて

ーーE.G.familyの各グループ/アーティストによる連続リリースが始まっています。それぞれのカラーが明確に示された力作揃いで、聴き応えがありました。まずはスダンナユズユリーの「LOOK AT ME NOW」から、話を聞かせてください。

スダンナユズユリー / LOOK AT ME NOW

須田:スダンナユズユリーは、ポップな印象が強かったと思いますが、今回はかなりドープなヒップホップに真正面から挑戦しています。3人で曲を作ったり、ファッション誌に出させていただいたりする中で、スダンナユズユリーのカラーや特性は“ストリート感”だと気付いて、今回は思いっきりヒップホップに振り切ることにしたんです。3人とも、そういう音楽やファッションが大好きだし、経験を通してラップにも自信が出てきたので、そろそろがっつり挑戦してみようと。MVはKOHHさんなどの作品を手がけるHAVIT ART STUDIOにお願いして、メイクも青のリップにしたり、かなり攻めた仕上がりになっています。サウンドもリリックの内容も、今の私たちならではの挑戦的なもので、これまでの印象とはかなり違うはず。J-POPシーンで女の子のヒップホップグループはあまりないので、その先頭を切ることができるようになっていきたいです。

ーーHappinessの新曲「POWER GIRLS」 も攻めた仕上がりです。ギターを効かせたロックテイストのダンスナンバーで、インストの大サビもダンスへの期待を高めます。

Happiness / POWER GIRLS

MIYUU:ホールツアー「E.G.POWER 2019~POWER to the DOME~」に向けての楽曲なので、インパクトを残せる作品にしたいとの思いで、このトラックになりました。Happinessはツンデレをテーマの一つにしていて、強くてちょっとSっぽい女の子を表現しているので、今回の楽曲はすごくHappinessらしいものになっていると思います。璃と(藤井)夏恋の声質とも合っているし、二人のボーカリストとしての実力も上がっているので、パフォーマンスもそれに負けないくらい強めになっています。特にイントロの振り付けはかなりインパクトがあるので、ぜひライブで見て欲しいです。

ーーFlowerの新曲「紅のドレス」は、まさにFlowerらしい流麗なバラードでありつつ、非常に凝ったメロディの難易度の高い楽曲で、新境地を見た気がします。

Flower 『紅のドレス』Music Video (Edited ver.)

鷲尾:ファンの方々がFlowerに何を求めているのか、その声は届いていたので、一番喜んでいただける楽曲にしようということで、Flowerらしさが全開の曲になりました。一年半くらい温めていた楽曲で、先ほど言っていたように晴美が振り付けを作ってくれていたので、ようやくリリースができて嬉しいです。今回はアレンジにも参加させていただいて、和楽器の音を入れたり、ピアノのラインなど、作曲を手がけたCarlos K.さんに細かく相談させていただきました。仰る通りすごく難易度の高い楽曲で、レコーディングも苦戦したのですが、最終的にこれまででもっとも作り込むことができた楽曲になったと思います。

佐藤:これまでのFlowerの延長線上にある楽曲で、和のテイストがありながらも斬新な感じ。振り付けでも、その斬新さを表現できるように、色々と工夫を凝らしました。自信を持ってファンの方々に届けることができる作品になりました。

ーーAmiさんの「Good Goodbye」は疾走感のある爽やかなギターポップで、ラップ調の歌い回しも新鮮でした。

Ami:ありそうでなかったタイプの楽曲で、自分でも新鮮な気持ちで挑戦できました。今回は劇場版『えいがのおそ松さん』の主題歌になっています。映画のストーリーや「おそ松さん」を見て、作品の世界観に寄り添えるように作詞していきましたが、劇場の公開が春(3月15日)なので、卒業や別れもテーマに書きました。これまでに一番、作詞に苦労した楽曲で、何度も諦めそうになりましたが、なんとか完成させることができました。MVではおそ松さんにかけて、1人で6人のキャラクターを演じているので、そこも楽しんでいただけると嬉しいです。

ーーShizukaさんのソロデビュー曲「かなしみから始まる物語」は、歌唱力で勝負する王道のピアノバラードで、これまでのイメージをガラリと変えるような一曲で驚きました。

Shizuka:ソロデビューをさせていただくにあたって、どんな楽曲にするかはすごく悩みました。最終的に、自分が歌手という職業に憧れて、それを目指したときのことを思い返して、自分の声でちゃんと歌を届けられるアーティストになりたいとの思いで、この楽曲を選びました。歌詞は信頼している小竹正人さんにお願いして、どんなメッセージを伝えたいのかを相談しながら書いていただいています。これまでの人生を振り返ると、悲しいこともたくさんあったけれど、それを乗り越えたからこそ、素晴らしい出会いにも恵まれたので、そういうメッセージを込めました。ソロでは、不器用さや弱さもすべてさらけ出した、本当の自分で勝負していきたいと思います。

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