メジャー2ndシングル『ずっとサマーで恋してる』インタビュー
虹のコンキスタドールが目指す、“とにかく楽しい虹コン” 「これからもっと上に行けるぞ!」
ワチャワチャしてるけどひとつに揃ってるのが虹コン
ーー5月に新メンバーとして山本莉唯さんが加入しましたが、どんな刺激を受けていますか?
清水:とにかく若いので、どちらかと言うと「私が面倒を見てあげなきゃ!」って思っちゃいます。
鶴見:私とりこぴん(清水)は最年長で、莉唯ちゃんとは7歳差なんですけど。この間は空き時間に一緒にカフェに行って、「最近はどう?」って話を聞いてあげたりしました。
的場:けっこう不思議ちゃんだから、キャラクターの全容をまだ掴めてないけど、虹コンメンバーと近い雰囲気は感じています。虹コンって、簡単に言うとちょっと不思議な人の集まりなので(笑)。
岡田:虹コンのメンバーらしく“影”の部分を感じますね(笑)。
清水:たまに空中の一点を、ジッと見つめていることがあって。私はそういうところが好きですけど(笑)。
ーー根本さんはでんぱ組.incとの兼任で、でんぱ組の中では後から入った新メンバーという立場だったわけですよね。
根本:そうですね。私は、虹コンでは最初からいたメンバーなので、でんぱ組と兼任になったことで、初めて後からグループに入る大変さを知って。りおにゃん(山本)の気持ちがすごく分かるから、力になってあげたいなって思うし、積極的に話しかけてあげるようにしています。
清水:私が入ったのは2年前くらいですけど、その当時は「こんなにたくさん女の子がいるんだから、絶対に何かあるはず」って思っていたんです。「私は誰にいじめられるんだろう?」って(笑)。
的場:疑い過ぎ!(笑)。
清水:人間不信だったんです(笑)。でも入ったらまったくそういうことはなくて、仲が良いしお互いに信じ合っていて頑張っていて感動したんです。私の最初がそうだったから、新しく入る子にもそういう風に思ってもらいたいと思ってりおにゃんに接しているし。そういう空気が全体にあって、それが今の虹コンを作っているんだなって思います。
根本:そもそも虹コンは人見知りが多いから、逆に受け入れる側もすごく不安なんですよ。「怖い子が入ってきたらどうしよう〜」って(笑)。新メンバーが入るたびに毎回怯えて警戒心も強いんですけど、でも気づくとどんな子でも自然に溶け込んでいるんです。そこは虹コン独特だなって思いますね。
岡田:休日もメンバーだけで遊んでるし。
清水:それは、友だちが他にいないからというだけで(笑)。
鶴見:でも実はそこが、一番虹コンらしいところかもしれない(笑)。
ーー根本さんは、でんぱ組.incにはない虹コンの良さとか魅力を気づくこともあったと思いますけど、結成5年目に突入した今の虹コンの魅力は、どういうところにあると思いますか?
根本:虹コンは12人なので、人数が多いからこその華やかさがあるし……。でもいい意味で、でんぱ組と似ているところがあります。メンバーの雰囲気も似ていて、「虹コンが大人になったらああいう感じになるのかな〜」って。本当にびっくりするほど、どちらにいても息がしやすいんですよ。
鶴見:たぶん他のアイドルさんにはないくらいのレベルで仲が良くて、さっき休日もメンバーだけで遊ぶという話が出たけど、しょっちゅうメンバーの家にお泊まりもするし。みんなうるさくて楽屋が奇声で溢れていて、まるで動物園みたいですよ(笑)。でもそうやってメンバー自身が、ライブやグループの活動を普段のことと分けずに楽しんでいて、それがいろんなところでにじみ出ていて、それがお客さんにも伝わっている気がします。
ーー裏表がないんですね。
的場:それがすごくいいですよね。意識しなくても、それが自然と出ているのがすごくいいと思います。
清水:虹コンのライブってビックリ箱みたいで、どこを観てもすごく楽しいんですよ。メンバー一人ひとりを観ても全体の振りを観てもそうで、曲もそうだし。すごくワチャワチャしてるんだけど、でもみんなの気持ちがちゃんとひとつに揃ってて。そういうところを楽しんでもらえたら、いいなって思いますね。
的場:それに一人ひとりのキャラ立ちが、すごく濃いですからね。
ーー6人ずつ赤組と青組に分かれていたり、それぞれ○○チームというのがあったりしますけど。
鶴見:前は赤青で分かれて活動することも多かったですけど、最近はそういう区別があまりなくなっていますね。「ずっサマ」のジャケ写でも青組と赤組の子がペアで写っていたりとか、赤青関係なく一緒にリリイベに出ていたりとか。それによって、虹コンとしてのまとまりが、以前よりも増したと思います。
清水:昨年メジャーデビューしたばかりの頃は、青組のメンバー6人のうち4人が正規メンバーに昇格したばかりだったこともあって、今ほどの一体感はまだなかったし、赤と青という意識がまだどこかにありました。でも最近は、赤とか青とかを越えて、“みんなで虹コンだ”という意識が強くなっています。
岡田:日に日にメンバーとの距離が近くなっていますし、赤と青が混ざっていい化学反応を起こしていると思います。
ーー最近は個々の活動も増えていますが、それぞれの活動から虹コンの活動に返ってくるものはやっぱり大きいですか?
的場:私は同じディアステージの3人組グループ・ディア☆(ディアスターズ)さんの振り付けを担当させていただいて。初めて虹コン以外のグループで振り付けをして、そういうことをずっとやりたかったので嬉しかったし、今までやってきたことをひとつ形にできたかなって思います。
鶴見:私はスクウェア・エニックスさんの『SINoALICE』というアプリゲームのPVで、ゲーム内のキャラクターに扮して出させていただいています。他にも、あかりん(中村朱里)は舞台に出ていたりしますし、そういう個々の色もどんどん出していって、もっともっと虹コンをみなさんに知っていただければなって思います。
岡田:私は絵で、メンバーの生誕祭Tシャツのイラストを描いたりさせていただいています。絵は仕事としても活かしていけるようにしたいと思っているので、画力アップを目指して日々努力しています!
清水:私は、歌が好きでアニソンシンガー志望なので虹コンの中では歌担当だと思っているんですけど、5月にデジタルシングル「Colorful~あなたといた時間~」でソロデビューさせていただいたんです。先日はその関係で、1人で和歌山に行っていたんですけど……メンバーがいなくて、1人でやるのがすごく怖くて。でも帰ってきてこうしてみんながいると、すごくホッとします。1人でもできるように強くなっていきたいですけど、みんなといるのはやっぱり安心感がすごいですね。
根本:私も1人でグラビアの仕事をした後に、こういう現場にくると他のメンバーのことが余計に好きになります。独り立ちできるように頑張りたいけど、メンバーといるのも好きっていうのは、もどかしい問題ではあるけど、いろいろな経験が確実に力になっていることを実感しているので、これからも頑張ろうって思いますね。
的場:個々のそういう個性を出していける場が、どんどん増えてきたのはすごくいいことだと思います。虹コンとして活動していくのも大事だけど、虹コンが母体としてあってそこから派生していくのは、いろんなジャンルに浸透していくためにすごく大切だと思うし。個々の活躍の場をどんどん増やして、個人でも虹コンでもいいグループだなって思ってもらえるようになりたいです。