Nulbarich、Suchmosら“次世代シティポップ”シーンの変遷 新風吹き込むRAMMELLSへの期待
M1.「Sensor」作詞:真田徹 作曲:村山努
不穏なイントロダクションから一変して〈ありかなしか僕が決める 望んだものは手に入れる〉とポジティブに突き進む、跳ねるビートが心地いい力強いロックチューン。
M2.「FINE」作詞・作曲:黒田秋子
優しく刻まれたギターが気持ちよく、浮遊感あるポップセンスがキュート。〈やりたい事は全部やりつくせ girls〉というフレーズがキャッチーな破壊力を持つ。自らを奮い立たせるために生み出したという自由をテーマとするナンバー。
M3.「YOU」作詞・作曲:黒田秋子
自問自答? 葛藤を表現するかのように無機質なニューウェーブ風味なビート感を取り入れながらも、サビで展開される〈明日はもっと綺麗で IT’S SO GOOD.IT’S SO GOOD.〉のフレーズがとろけるように甘いポップチューン。
M4.「blah blah」作詞・作曲:黒田秋子
裏へ裏へとメロディが展開されていきながらも、〈大人だからなんてのは 理由になっちゃいない 力で巻かれるなんて冗談じゃないよ〉と言い放つキラーワードの強さ。〈君だけのチューニングポイントだけはしっかり持っとけ〉という言葉にも心を鷲掴みされる。
M5.「Night out」作詞・作曲:真田徹
メロディアスに浮遊する「Night out」が持つ旋律の美しさ。〈きみの好きなことを奪われたらどう思う? あの子の遊び場を奪うな それだけだよ〉というリリックが、風営法で摘発されたクラブ問題をはじめとしたあらゆる事象を彷彿とさせ、リスナーに問いかける。〈ただそのままでいい ただそれだけでいい 特に歌うことがなくたって良いじゃないか〉というフレーズに込められた、バンドが考える“音楽の在り方”にも心を揺さぶられる。
M6.「愛のパラリア」作詞・作曲:黒田秋子
メロウなビートにたゆたう「愛のパラリア」。センスのよさを感じるポップミュージックの突き抜け感の面白さ。日々の生活から感じられる“ファンタジーの要素”をリアルと溶け合わせてストーリーテリングするRAMMELLSの魅力が詰まった一曲。
「Sensor」のMVにおける後半のシーンで、ボーカル黒田秋子は何でも口に入れ飲み込んでみせた。RAMMELLSが持つ音楽性の深さを体現するシーンだと思う。骨のあるライブバンドとしても評価の高いRAMMELLS。2018年下半期のポップシーンをざわつかせる逸材として、要注目な新しい才能だ。
■ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)
Yahoo!ニュース、J-WAVE、ミュージックマガジン、Spotify、音楽主義などで書いたり喋ったり選曲したり考えたり。会員制サイト『BOØWY HUNT』で、関係者によるBOØWY伝説を裏付けるドキュメンタリー「BOØWY STORY ARCHIVE」を連載中。Spotifyで公式プレイリスト『キラキラポップ:ジャパン』を毎週火曜日更新で選曲中。
Twitter
■リリース情報
Mini Album『take the sensor』
発売中
<収録曲>
1.Sensor
2.FINE
3.YOU
4.blah blah
5.Night out
6.愛のパラリア
■ライブ情報
『RAMMELLS「take the sensor」再現ライブ』
日時:8月11日(土) 12:30 開場 / 13:00開演(13:45終了予定)
会場:渋谷eggman 東京都渋谷区神南1-6-8 B1
『take the sensor』を対象店舗に予約・購入者に先着で『「take the sensor」再現ライブ参加券』をプレゼント。
<参加券配布対象店>
タワーレコード渋谷店、HMV&BOOKS SHIBUYA 、TSUTAYA 渋谷店
タワーレコード新宿店、タワーレコード池袋店、HMVルミネエスト新宿
HMVエソラ池袋、タワーレコード町田店、タワーレコード秋葉原店、ヴィレッジヴァンガード下北沢店、タワーレコードグランツリー武蔵小杉、タワーレコード横浜ビブレ店
HMVららぽーと横浜、タワーレコード川崎店、タワーレコード藤沢オーパ店
バンダレコードららぽーと湘南平塚店、タワーレコードオンライン、HMVオンライン
※イベント詳細はこちら