橘慶太の「composer’s session」:☆Taku Takahashi(m-flo)

橘慶太×☆Taku Takahashi対談【後編】 日本でダンスミュージックを作る難しさと将来のビジョン

二人が描く“将来像”

慶太:楽曲制作などのアウトプットが多い中で、インプットは日頃どのようにしていますか? 僕はアウトプットと同じレベルで常にやっていて、とにかくいろいろな曲を聞いて研究しているのですが。

☆Taku:僕、すごくラッキーなことに、block.fmっていうインターネットラジオとエンタメニュースメディアをやってるんですけど、それをやってるといろいろな情報が入ってくるんですよね。今押さえなきゃいけないものもそうだし、次に来るものも。僕自身がアンテナをあちこち立ててなくても、アンテナを立ててる人たちが周りにいて、僕が好きそうなものを教えてくれるんです。

慶太:それ、いいですね。

☆Taku:めちゃくちゃラッキーですね。日本のDJって一番のキュレーターだし、すごくレベルが高いと思う。何がセンスがいいのかっていう情報感度も。だから音楽的なトレンドは、どんどんblock.fm経由で入ってくるのは大きいです。

慶太:音楽以外のインプットはありますか?

☆Taku:僕、海外ドラマばっかり見てるんですよ。映画とかドラマとかの映像からも刺激を受けてますね。将来、実は脚本家になりたくて。脚本家で食べていけるようになりたいんです。

慶太:すでに書いていたりもするんですか?

☆Taku:ちょっとしたインタールードを書いたり、そういうレベルなんですけど。ストラクチャを作りたいんですよね。

慶太:その夢は昔から?

☆Taku:ここ2~3年くらいかな。あと今一番思っているのは、ミュージカルを作ること。音もそうですけど、それこそコライトというか、いろんな人たちと集まって作っていくのをやってみたいです。

慶太:できそうじゃないですか!

☆Taku:結構な制作費と人数が必要だと思いますよ。

慶太:何かの企画で全面プロデュースをお願いされるという可能性もありますよね?

☆Taku:もちろん一度に全部はできないので、徐々に徐々に経験を積んでいきたいです。

慶太:ミュージカルのサウンドを作るとしたら、打ち込みとはまた変わってきます?

☆Taku:ビックバンドですね。それにプラス、ちょっと変なものを混ぜるというか。

慶太:それは見てみたい!

☆Taku:僕も作ってみたい!(笑)。でもまずはいろいろなストラクチャを理解できるように勉強しないとですね。ミュージカルはちょっと大きな夢ですけど、要は僕は好きなものをやりたくなっちゃうんです。DJ好きだからDJをやりたくなるとか、曲好きだから曲を作りたくなるとか。やりたいものの中でも音楽が一番フィットしてたんですよね。ちなみにw-inds.では今後どんなふうに活動をしていきたいか考えていたりしますか?

慶太:よくメンバーと話すんですけど、自分たちが40歳になった姿を想像できないねって。歌って踊るということも含めて。

☆Taku:マーベル作品に出てる俳優たちはみんな50歳近くですよ。余裕じゃないですか!

慶太:余裕ですか(笑)? 余裕とは考えたことがなかったな。でも15周年を迎えた時に、20周年には絶対行きたいと思いました。それこそ海外のクリエイターの話ではないですけど、いつ切られるかわからないというか。

☆Taku:それはエンタメをやってる以上考えなければならない問題ですよね。日本の音楽市場が変革期にあって、マネタイズが難しくなっている。じゃあ、どうやってみんな音楽で食べていくのか、スタッフがどうやって食べていくのか。それはもう日本全体の大きな問題で。だけど、それでもやっぱり、ずっと自分をサポートしてくれる人と出会ったからこそ、それを少しでも長く大切に続けていくことは責務なんじゃないかなと思うんです。

慶太:確かに。

☆Taku:だから、40歳になっても歌って踊っててほしいです!

慶太:30周年目指して頑張ります(笑)。

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■☆Taku Takahashi(m-flo, block.fm)

DJ、プロデューサー。1998年にVERBALとm-floを結成。ソロとしても国内外アーティストのプロデュースやRemix制作も行う。「Incoming... TAKU Remix」でbeatportの『beatport MUSIC AWARDS 2011 TOP TRACKS』を日本人として初めて獲得し、その実力を証明した。アニメ『Panty&Stocking with Garterbelt』、ドラマ・映画『信長協奏曲』、ゲーム『ロード オブ ヴァーミリオン III』など様々な分野でサウンドトラックも監修。また、国内外でのDJ活動でクラブシーンでも絶大なる支持を集め、LOUDの“DJ50/50”ランキング国内の部で3年連続1位を獲得し、日本を牽引する存在としてTOP DJの仲間入りを果たした。

自身が立ち上げた日本初のダンスミュージック専門インターネットラジオ「block.fm」は6周年に突入し、新たな音楽ムーブメントの起点となっている。

2018年3月7日には、15年ぶりにLISAが復帰しリユニオンしたm-floのNEW EP『the tripod e.p.2』をリリース。

☆Taku Takahashi Twitter
block.fmオフィシャルサイト

■橘慶太(w-inds.)

1985年12月16日生まれ。福岡県出身。
3人組ダンスボーカルユニットw-inds.のメインボーカリストとして、2001年にシングル『Forever Memories』でデビュー。同年、第43回日本レコード大賞最優秀新人賞に輝く。その17年の活動において、いままでにw-inds.として12枚のオリジナルアルバムと40枚のシングルをリリース。
国内外でそのアーティスト性、パフォーマンス、そしてセールスは高く評価され、デビュー当初より日本のみならずアジア各国で数々の賞を受賞。その活躍は、台湾・香港・韓国・中国・ベトナム・タイ・マレーシアなど東南アジア全域に拡がっている。
2017年、「We Don't Need To Talk Anymore」からは、橘慶太が作詞・作曲・編曲をセルフプロデュースするなど、世界の音楽のトレンドをいち早く取り入れながら、グループ独自の音楽を追求し、常に進化を遂げている。

(構成=久蔵千恵/写真=下屋敷和文)

■w-inds.リリース情報
13th Album『100』(読み方:ワンハンドレッド)
7月4日(水)発売
シングル「Dirty Talk」「Time Has Gone」他を収録

●初回盤 [CD+Blu-ray+スペシャルフォトブックレット(76P予定)]¥4,630+税(税込¥5,000)
※封入特典…「個別サイン会参加券(メンバー事前登録制)」 or 「プレゼント応募券」
※Blu-ray…「Time Has Gone」「Dirty Talk」Music Videoの他、本アルバムに収録する新曲のMusic Videoや撮り下ろしの特典映像を収録予定
●通常盤 [CD Only]¥2,778+税(税込¥3,000)

■w-inds. ライブ情報
『w-inds. LIVE TOUR 2018 “100”』
7月13日(金)東京・オリンパスホール⼋王⼦ OPEN17:30/START18:30
7月14日(土)東京・オリンパスホール⼋王⼦ OPEN16:00/START17:00
7月20日(金)千葉・市川市⽂化会館 ⼤ホール OPEN17:30/START18:30
7月22日(日)仙台・東京エレクトロンホール宮城 ⼤ホール OPEN17:00/START18:00
8月4日(土)兵庫・神⼾国際会館 こくさいホール OPEN17:00/START18:00
8月5日(日)⼤阪・オリックス劇場 OPEN116:00/START17:00
8月12日(日)福岡・福岡市⺠会館 OPEN116:00/START17:00
8月19日(日)神奈川・神奈川県⺠ホール・⼤ホール OPEN17:00/START18:00
8月25日(土)愛知・⽇本特殊陶業市⺠会館・フォレストホール OPEN16:00/START17:00
9月2日(日)埼⽟・ ⼤宮ソニックホール ⼤ホール OPEN17:00/START18:00
9月7日(金)東京・ 東京国際フォーラム ホールA OPEN17:30/START18:30

・一般発売:6月23日(土)
・料⾦:¥7,500(全席指定・税込)
・企画・制作:RISINGPRODUCTION/OFFICE PROPELLER
※3歳未満⼊場不可、3歳以上のお⼦様はチケット必要
※ファミリー席あり(3歳〜12歳対象:FC先⾏申込のみ対象)

『TOKUFUKU LIVE Connect! Vol.3』
6月21日(木)Zepp TOKYO OPEN18:00/START19:00
LIVE ACT:岡崎体育 VS w-inds.
MC:菅沼ゆり

チケット料金:1階スタンディング¥5,200/2階指定席¥5,700(ドリンク代別途¥500)
詳細&申込はイベントオフィシャルサイトから

『w-inds. Fes ADSR 2018 -Attitude Dance Sing Rhythm-』
7月7日(土)お台場J地区
出演:w-inds. and more!
『w-inds. Fes』公式HP

w-inds.オフィシャルHP & MOBILE SITE
w-inds."100" Official Instagram

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