カバーアルバム『BADAS(S)』インタビュー
JUN SKY WALKER(S) 宮田和弥が語る、30周年のムードとビジョン「4人で突破していきたい」
いまのバンドのムードが自分を奮い立たせている
ーーハービー・山口さんが撮影したアルバムのジャケット写真も素晴らしいですね。これはジュンスカ結成の地、ひばりが丘で撮影されたとか。
宮田:そうそう。自分たちの地元だし、いちばんリラックスできる場所ですからね。ひばりが丘も再開発が進んでいて、この風景もなくなってしまうから、30周年のタイミングで撮影できたのも良かったなって。ハービー・山口さんには昔からよく撮ってもらってるんですよ。いまも第一線でやってるし、このジャケットの撮影のときも「未来を見るんだ!」って言ってて、すごく元気で。その姿が美しかったし、貴重な写真になりましたね。
ーージュンスカの原点であり、未来でもあるという。アルバムの中身もそうですが、30周年のスタートにふさわしい作品になりましたね。
宮田:節目の年の一発目にこういうアルバムが作れて、自分たちも嬉しいです。ファンのみんなが喜んでくれるんじゃないかな。
ーー今後の展開にも期待してます!
宮田:がんばりますよ。全員50代で、いろんなところが痛んでくる年齢ですけど(笑)、メンバーそれぞれがしっかりコンディションを調整していて、今はすごく良い状態なんです。いちいち口には出さないけど「こいつ、炭水化物を控えてるな」みたいなことを思ったり(笑)、ちゃんと節制してるんですよ。森くんなんて、デビュー30周年の日(2018年5月21日)まで禁酒するって言ってますから。3人ともそんな感じだから、僕もすごく緊張感があるんですよ。最近もスタジオに入ってるんだけど、緊張感とワクワク感があって、すごくいい雰囲気で。いまのバンドのムードが自分を奮い立たせていると言ってもいいでしょうね。
ーー全員が50代になったことで、さらにストイックにバンドと向き合っているというか。
宮田:うん。50代って、生きづらい年代と思うんです。パソコンができる下の世代、ITとかAIにも居場所を奪われかけていて、もう必要とされない気になるというか。ミュージシャンも同じで、努力してないと太るし、歌えなくなるし、指も動かなくなるからね。そういうことも4人で突破していきたいんですよ。今年はツアーも予定しているし、全国のファンのみんなに元気と笑顔を届けたくて。そうすることで前を向いて進んでいけたら最高じゃないですか。
(取材・文=森朋之/写真=三橋優美子)
■リリース情報
『BADAS(S)』
発売:2018年1月24日(水)
価格:¥3,000(税抜)
<収録内容>
1.ベイビー!逃げるんだ。
作詞・作曲:忌野清志郎・仲井戸麗市
2.リンダリンダ
作詞・作曲:甲本ヒロト
3.NO.NEW YORK
作詞:深沢和明 作曲:布袋寅泰
4.魂こがして
作詞・作曲:石橋凌
5.Hello, my friend
作詞・作曲:松任谷由実
6.ゴキゲンRADIO
作詞・作曲:森山達也
7.楓
作詞・作曲:草野正宗
8.FADE AWAY
作詞・作曲:大江慎也
9.あなたに
作詞:上江洌清作 作曲:MONGOL800
10.星になれたら
作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿・寺岡呼人