KICK THE CAN CREW、熊本で復活後初の単独ライブ開催 スペースシャワーTVでオンエアも

KICK THE CAN CREW、復活後初の単独ライブ開催

 KICK THE CAN CREWが、9月20日に熊本B.9 V1で開催されたライブ『SPACE SHOWER TV “LIVE with YOU” 〜KICK THE CAN CREW〜supported by uP!!!』に出演した。

 『SPACE SHOWER TV “LIVE with YOU”』は、「あなたの側で、生きてる音楽。」をコンセプトに、スペースシャワーTVがトップミュージシャンと送るプレミアムライブ番組。これまで、様々なアーティストがバトンを繋いできたこのライブシリーズの第21弾に選ばれたのが、今夏およそ14年ぶりのオリジナルアルバム『KICK!』でシーンに華々しい復活を遂げたKICK THE CAN CREWだ。会場は、なんと! キャパシティ400名のライブハウス。先日、日本武道館で『復活祭』を開催したばかりの彼らにとってはうってかわり、オーディエンスと超至近距離で、完全無料招待制のプレミアムなステージを繰り広げた。

KREVA

 まずは、DJの熊井吾郎がステージに現れ、テンカウントでファンの期待を煽る。アルバム『KICK!』のリード曲「千%」のエレガントなビートが聴こえると、会場のボルテージは一気にマックスへと達し、そこにゆっくりとKREVA、MCU、LITTLEの3人が登場。「千%」は、熱く真っ直ぐなメッセージ性が込められた、今のキックだからこそ放つことができる楽曲だ。MCUのバース部分にある<ライツカメラアクションで棒立ち><いつも ONEWAY>など、過去の楽曲の歌詞が散りばめられているのは胸が熱くなる箇所であり、サビ終わりの<経て からの ここ>というフレーズは、長い活動休止期間を経て復活を遂げた今のキックを感じられる言葉だ。そして、ラストには<経て からの ここ 熊本!>と加えられた。

MCU

 間髪入れず始まったのは、「地球ブルース〜337〜」「マルシェ」の2曲。突き抜けた明るさ、観ているこちらが枷を外して笑顔になれるユニークさ。そんなキックの魅力を再確認させると共に、めまぐるしくステージ上で動き続ける3人が楽しそうにライブをしていることが何よりも印象的であった。KREVAが「熊本にやってきました! 15年ぶりだそうですよ!」と久しぶりの地でのライブを喜び、「KICK THE CAN CREWのことだけを観に来た人の前でライブをするのは何年ぶり? っていう話ですよ」と、フェスやイベント、そして『復活祭』を含めても、KICK THE CAN CREWだけでライブを行うのは復活してからは今夜が初めてであることを伝えた。

LITTLE

 「来た人が最高に楽しむっていうのが俺たちの役目だと思う」と話すKREVAは、「15年前から変わらず“スーパーオリジナル”」と前振りし「スーパーオリジナル」へ。ある種、グループ名のセルフタイトルでもある「カンケリ01」、コールアンドレスポンスが鳴り響いた「GOOD TIME!」、「復活してからは特に大事にやっている」というメロウなナンバー「ユートピア」と続く。そして、この夏のフェスやイベント出演で、大勢のオーディエンスを前にキックの技術の高さを証明してきたのが新曲「SummerSpot」だ。1バース毎にマイクを繋いでいくのが通常の楽曲構成であるが、この曲では1小節毎に3人が歌い継いでいく。瞬く間にチェンジしていくその様は、まさに三位一体。KREVA、MCU、LITTLEの熟練のコンビネーションを見せつける。モードがトップギアに入ったキックは、「イツナロウバ」「sayonara sayonara」「アンバランス」と怒涛のキラーチューン連発で本編を締めくくった。

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