清水翔太 全国ツアー日本武道館2DAYS公演(8月13日)レポート
清水翔太、デビュー10年にして見せた成長と力強さ 万感の思いで迎えた日本武道館公演
アンコールでは、屈指の人気を誇る「君が好き」で恒例の“君”指しパフォーマンスを盛り込み、最後は歌詞を<みんなが好き>に変えて素直な感情を爆発させる。さらに、ピアノとコーラスのみを従えて「speechless」、キーボード弾き語りで「HOME」を届ける。手拍子や合唱でハートウォーミングなムードに染まった会場を見渡して、清水は感慨深げな表情を浮かべながら「感謝しかない。この気持ちをずっとみんなに伝えていきたいし、分け与えていきたいから、これからも俺を見ててください」とファンに伝えた。
そして最後に披露した「Tokyo」。16歳で上京し、アウェイで生きる辛さを経験した上で、10年経った今の目に映る東京の景色を曲にしたというナンバーだ。「今日は泣かない」と豪語していた清水だが、曲中はしゃがみ込んで男泣き。東京で力強く生きていく決意の込められたリリックを、赤い目で情感たっぷりにラップする。終演後、本人はTwitterでこのときの心境を「泣かない宣言からの大号泣はもはやただの前振りwみたいになってましたが、人生を歌ってるから。悔しかった事とか、嬉しかった事とか、想いが沢山溢れて、、でした」とコメントしている。(参考:清水翔太 Twitter)
アンコールのラストにはストロングスタイルを提示する、こんな頼もしい言葉も飛び出した。「今の日本の音楽シーン、俺はつまんないと思ってる。本当に真面目に音楽やってる奴とか面白い奴はいっぱいいるし、そんな人たちに『清水翔太がんばってるな、俺もがんばろう』って思ってほしいから、俺はもっと売れたい。俺の才能で、日本の音楽シーンをもっともっと面白くしていきたいと思ってる」。『FLY』を完成させプロップスを得たことで、シンガーソングライターとしてさらなる高みに上った清水翔太。9月9日には台湾・台北ATT SHOW BOXで初の海外公演も予定されており、その人気はよりグローバルなものへと成長していくはずだ。
(取材・文=鳴田麻未)
■リリース情報
『FLY』
発売中
価格:初回生産限定盤(CD+DVD)¥3,900+税
通常盤(CD ONLY)¥3,000+税
<収録楽曲>
1.Sorry Not Sorry
2.FLY
3.My Boo
4.Drippin’feat. IO, YOUNG JUJU
5.夢がさめないように
6.Interlude -夢の続き-
7.Because of you
8.milk tea
9.いつもBlue
10.FIRE
11.speechless
12.Tokyo
<DVD収録内容>※初回限定盤のみ
「Tokyo」Music Video、『Shota Shimizu 10th Memorial & BDAY Special Live』から「Good Conversation」「側に...」「My Boo」「FIRE」「ソレゾレ」の5曲を収録