嵐 櫻井に次ぐ“ラップ担当”ジャニーズは? 関ジャニ 村上、JUMP有岡&八乙女、セクゾ 菊池の特徴

 ジャニーズの中で、初めて「ラップ担当」となった嵐の櫻井翔。ジャニーズ曲にラップが取り入れられるのがメジャーになったのは、櫻井の功績が大きいと言える。昨今では、グループの中でラップ担当のようなポジションになっているメンバーも少なくない。そこで今回は、櫻井以降ラップを担当することが多いメンバーを見てみたいと思う。

関ジャニ∞ 村上信五

 村上はこれまでに“村上信五 A.K.A KING”、“TAKATSU-KING”名義でラップ曲を発表している。ことの発端は2014年に行なわれたライブイベント『関ジャニ∞ 十祭』のジャニーズメドレー。その中で披露されたKAT-TUN「Real Face」と嵐「A・RA・SHI」でラップを披露したのだ。当時「がなっている大阪のおっさん」と称された村上のラップだが、みるみるうちに上達し、「愛 Love You」、「LOVE & KING」といった曲中でラップを発表した。この頃の村上のラップは、どこかで聞いたことがあるフレーズや、村上の“なりきりっぷり”が面白く、エンターテイメントショーとして完成されていた。しかし、関ジャニ∞の36thシングル『パノラマ』に収録された「王様クリニック by TAKATSU-KING」で様子が変わった。作詞・作曲・編曲を久保田利伸が手掛けた贅沢なこの曲を歌う村上は、ラッパーとして仕上がっているのだ。実際、久保田利伸とのセッションが披露された『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)の中でも、久保田が「R&B特有のタメが出来ている」と村上のノリを絶賛したほど。新アルバム『ジャム』に収録されている「DO NA I」、「えげつない」では、関ジャニ∞の楽曲としてラップを披露した村上。この先、村上のラップパートが増えていく可能性もありそうだ。

Hey! Say! JUMP 有岡大貴・八乙女光

 デビュー曲「Ultra Music Power」で、見事なラップを披露してくれたのはHey! Say! JUMPの八乙女光だ。それ以降すっかりラップ担当として定着し、シングル曲・アルバム曲など様々な楽曲でラップを披露している。八乙女のラップは、アクセントをはっきり付けるスタイルだ。言葉を詰め込むよりも、言葉でリズムを刻むタイプである。ベースを弾く八乙女だからこそ、このグルーブ・リズム感を出すことができるのだろう。

 そしてここ数年は、メンバーの有岡大貴もラップを担当することが多くなってきている。有岡のラップは、八乙女よりも言葉数が多め。タメを作って言葉を詰めるような歌い方が印象的だ。しかし、優しく可愛い系の声質故に、耳馴染みが良く、聞き取りやすいラップである。そんな2人のラップを聴き比べるためにオススメなのは、4thアルバム『JUMPing CAR』初回限定盤2に収録されている「UNION」。作詞も八乙女、有岡に加え薮宏太が手掛けており、八乙女と有岡の作詞の個性に注目してみても面白いだろう。

Sexy Zone 菊池風磨

 ヤンチャさ、聡明さ、可愛らしさ……様々な顔を持つSexy Zone・菊池風磨。そんな菊池もラップを担当することが多い。Sexy Zoneといえばポップな楽曲が多いが、クールな印象のダンス曲も増えてきている。例えば1stアルバム『one Sexy Zone』に収録されている「IF YOU WANNA DANCE」。同曲の中には菊池のラップパートがあり、ファンの中で大きな話題になった。また、ソロ曲「Party up!」(『Sexy Power3』収録)「My Lovin' Season」(『Cha-Cha-Cha チャンピオン』Sexy Zone Shop盤F収録)などにもラップが含まれ、菊池の武器となっている。様々な表情を持つ菊池らしく、ラップからも切なさやセクシーさ、男らしさが感じられる。また、声の出し方やリリックの刻み方などには、大学の先輩でもある櫻井へのリスペクトも感じられる。菊池のラップは、様々な彼の一面が見られるパフォーマンスになっていると言えよう。

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