テレ東音楽祭、THE MUSIC DAY、音楽の日……夏の音楽特番、今年の見どころは?

 6月も後半に入り、毎年恒例となった夏の音楽特番がオンエアされる時期がやってきた。各番組様々な趣向を凝らして挑んでおり、出演アーティストのラインナップはもちろん、アーティスト同士のコラボや局の特性を生かした特別企画などで個性を打ち出している様子がうかがえる。

上半期のヒットソングを総ざらい『テレ東音楽祭』

 2014年にスタートした『テレ東音楽祭』(テレビ東京系)。今年も昨年に引き続きMCをTOKIO・国分太一が務め、テーマは「思わず歌いたくなる!最強ヒットソング100連発」。そのテーマに沿って、上半期に活躍したアーティストや誰もが知るヒット曲を持つアーティストを中心としたラインナップとなっている。中でも、テレビ東京で放送されている番組を軸としたコラボに注目だ。昨年は同局で放送されている『アド街ック天国』に出演の井ノ原快彦(V6)、薬丸裕英に加え、司会の国分が加わりシブがき隊の「100%…SOかもね!」を披露。さらには美輪明宏が『ありえへん∞世界』で共演する関ジャニ∞のステージに乱入する場面も見られた。今年はどんなサプライズが待っているのか、楽しみに待ちたい。

 また昨年はボーカルに神田沙也加を迎えたglobeが、今年は島袋寛子とともにパフォーマンス。他にも新体制となったE-girls、AKB総選挙での躍進が話題となったNGT48、そして指原莉乃が劇場支配人を担当するSTU48がテレビ初歌唱するほか、中丸雄一がソロで出演し、同局で放送されたドラマ『マッサージ探偵ジョー』の主題歌「おつかれサンクス」のダンスを披露する。テレ東ならではのコラボを楽しみつつ、上半期のヒットソングを振り返れる内容となりそうだ。

『テレ東音楽祭』特設サイト

ジャニーズシャッフルユニットから若手バンドまで『THE MUSIC DAY』

 第5回を迎える『THE MUSIC DAY』(日本テレビ系)は「願いが叶う夏」をサブタイトルに、今年も嵐・櫻井翔が司会を担当。昨年まで中島みゆき「時代」がテーマ曲となっていたが、今年からは布袋寅泰が新たに書き下ろした「Music Day」が起用される。同番組の目玉となるのは、ジャニーズシャッフルユニットだろう。昨年もTOKIO、関ジャニ∞、嵐などのメンバー50人をシャッフルしたその日限りのスペシャルユニットがメドレー形式でパフォーマンスし、大きな話題を呼んだ。今年は20周年を迎えるKinKi Kidsなどに加え、亀と山Pも出演。充電期間中のKAT-TUNに所属する亀梨和也、ソロとして活動する山下智久が他のジャニーズメンバーたちとどのようなコラボを見せるのかにも注目が集まる。

 そして、今年は[Alexandros]、UVERworld、WANIMAといった勢いのあるバンド勢もラインナップ。どのような形でパフォーマンスするのかはまだ分からないが、普段のライブと変わらぬ熱い演奏で盛り上げてくれるはずだ。他にも藤井フミヤと藤井尚之によるF-BLOOD、米米CLUBといった親世代も楽しめるアーティストの出演や、DEAN FUJIOKAのシンガポールからの生中継、生放送ならではの視聴者参加型のスマホ・データ放送連動企画「嵐☆スターキャッチ」、『嵐にしやがれ』とのコラボ企画など、10時間の生放送を飽きさせない取り組みが盛りだくさん。親子揃って楽しんでほしい。

『THE MUSIC DAY』特設サイト

幅広い年代が楽しめる視聴者参加型『音楽の日』

 2011年の東日本大震災を機にスタートした『音楽の日』(TBS系)。今年も司会に安住 紳一郎、中居正広のコンビを迎える。昨年は『CDTV』とコラボし、朝5時まで生放送。今年も第1部、第2部に分けて朝5時まで11時間の生放送を予定している。昨年は熊本地震の発生も受けて、「繋ぐ」というテーマだったが、今年のテーマは2020年の東京オリンピックを意識して「未来への一歩」に。さらに今年は恒例の合唱の規模を広げて北海道、東北、関西、九州、そして赤坂を中継で結び、ゆずとともに「栄光の架橋」を披露するという。他にも視聴者からは「あなたの第一歩」というテーマで写真を募集するなど、視聴者とともに番組を作り上げる、という思いが強く表れているのが特徴的だ。

 例年J-POPアーティストだけでなく演歌歌手も出演しており、今年も欅坂46、三浦大知、Little Glee Monsterといった今話題のアーティストのみならず、石川さゆり、梅沢富美男などキャリアの長いアーティストたちをラインナップ。「今回も沢山のアーティスト、歌手の方々のご協力のもと、いい音楽を届けられると思っております」と中居がコメントしている通り(参考:http://www.oricon.co.jp/news/2091849/full/)、単にパフォーマンスを見せるだけでなく、出演者と視聴者の“つながり”を意識した内容に注目したい。

『音楽の日』特設サイト

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