Shout it Outは“夢の先”へ 勢い溢れるパフォーマンスで挑んだO-WEST公演

Shout it Out、O-WEST公演レポート

 山内彰馬(Vo/Gt)と細川千弘(Dr)によるロックバンド・Shout it Outが、5月7日に開催された『Shout it Out 「青年の主張」リリースツアー』TSUTAYA O-WEST公演で熱いパフォーマンスを見せた。

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 オープニングアクトとして彼らの後輩で宮城県出身のバンド・SILVERTREEがフロアを盛り上げた後、Shout it Outが登場。山内が「よろしく」と客席に声をかけると、アルバム表題曲「青年の主張」からスタートした。20歳を迎え、少年と大人の狭間にいる青年である彼らが歌う<今が良ければいい/明日のことなんてわからない>という歌詞は、切実に響く。そしてライブの幕開けを飾る「DAYS」、夢に向かって進んでいく決意を描いた「道を行け」を歌い、会場の熱量を上げていった。

 MCを挟み、<校庭>や<白いシャツ>という言葉に彼らの高校時代を思わせる「17歳」へ。続いて駆け抜けるような「雨哀」、ロマンティックな雰囲気の「夜間飛行」、<生きてるってことは輝くこと>と“生”について歌う「トワイライト」などを次々に披露。ステージを降りるとスマートで爽やかな雰囲気のある2人だが、フラワーカンパニーズ好きと公言しているだけあり(この日もライブ終了後、細川は「生きててよかったそんな夜でした」と「深夜高速」の歌詞を引用したツイートをしている(https://twitter.com/sngk_hskw/status/861194527154946048)、ステージ上での熱いライブパフォーマンスからは泥臭く音楽と向き合う一途さを感じた。

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山内彰馬(Vo/Gt)

 さらに渋谷の街を舞台にした切ないラブソング「エンドロール」でしっとりとした空気に。バラードを通じ、山内の安定した歌唱力を見せつけた。山内はメジャーデビューから1年経ったことを振り返り、少しずつ大人に近づいていると感じたことを明かしながらも「大人になれない」を歌唱。<大人にはなれないし/子供のままじゃいられないし/何か言われるとムカつくし>と大人になり切れない自分への焦り、周囲への苛立ちをストレートに表現した言葉が胸に刺さった。

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細川千弘(Dr)

 その後飛び跳ねるように「影と光」、クラップとともに「灯火」を披露し、本編最後の「青春のすべて」では山内が「先を考える暇があるなら、今ここで燃やし尽くして、まっさらな明日を迎えよう!」と客席に叫んだ。感情全てを叩きつけるように歌う山内の声と、時に立ち上がるほど熱のこもった細川のドラムは、自らも周囲も“燃やし尽くして”しまいそうな勢いに満ちていた。

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