嵐 櫻井翔と松本潤の“翔潤”コンビ、勘違いされがちな二人の関係性を検証
4月29日放送の『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)にて、ファンにとって思わぬ展開があった。この日のゲストくりーむしちゅーとのトーク中、上田晋也の「嵐は仲良いイメージがある」というコメントに対し、松本潤が「仲良いっすよ」と回答。続けて「そういう意味でいうと、僕最近なんか(櫻井翔を指して)不仲説みたいなのが出てるんですけど。全然仲は普通です」と切り出したのだ。櫻井もうなずきながら「櫻井松本……」とつぶやく。上田が「なにきっかけで?」と問うと、松本は「わかんない、なんか出てるんですよ」と困った様子を見せた。ネット上を中心に起こっているというその“不仲説”。一連のやりとりを聞いていた有田哲平が「週刊誌の報道はマジが多い」と言うと、「それ(そういう発言)ですよ!」とメンバーが一斉にツッコミ。会場には笑いが起こり、その話題は終息した。
櫻井翔と松本潤の不仲説。そう聞いて筆者がふと思い出したのが、昨年頃から嵐の中で起こっているメンバー間の役割の変化だ。(参考:嵐、櫻井翔と松本潤がグループのまとめ役に? デビュー17周年記念日に見せたポジションの変化)これまで嵐の5人が揃う場において、MCをひっぱっていくのは櫻井のイメージが強かった。しかし、アイドルとしてのパフォーマンス力を打ち出す機会も増えている昨今、コンサートなどで舵を切る松本がグループを代表する存在として前に立つことが多くなっている。櫻井と松本がその場に応じて、グループのまとめ役として牽引することが増えているのだ。また、マイペースに実力を発揮している二宮和也、大野智、相葉雅紀(相葉は少しペースアップしているが)に対し、櫻井と松本は強い志と上昇志向を持つ印象がある。活躍する方向性は異なるものの、そういった二人の関係性が“対立”というかたちで語られてしまうのかもしれない。ちなみに、昨年4月14日放送の『櫻井有吉THE夜会』(TBS系)でも櫻井と松本は、有吉弘行に言及された不仲説について全否定。松本が「メンバーとしての距離感は好きですけど。別にLOVEはないけど」と櫻井について語り、お互いの真面目な仕事ぶりを評価する場面もあった。
嵐のファンの間では、“翔潤”(二人の名前に由来)や“バンビズ”(『木更津キャッツアイ』の櫻井の役名バンビ、松本主演ドラマ『バンビ〜ノ』に由来)などの愛称で親しまれている櫻井翔と松本潤。二人がペアとなる機会は少ないものの、揃えば表面的な仲の良さではない特別な雰囲気が漂う。互いを認め合い信頼している、パートナーのような雰囲気である。特に松本といる時の櫻井は、しっかり者でいる必要がないためかリラックスした表情を見せ、そんな櫻井に松本も無邪気に接する。まるで仕事とプライベートを分けるように、5人でいる時の二人の関係性と、二人だけの関係性はほんの少しだけ違って見える。それが“翔潤”の魅力なのだ。