NEWSの「EMMA」で描かれた“エロさ”際立つ世界 メンバー表現力の広がり見せる一曲に?

 2月10日の『ミュージックステーション 2時間SP』(テレビ朝日系)にNEWSが登場し、2月8日に発売されたばかりの新曲「EMMA」を披露する。見事オリコンCDシングルデイリーランキングでも首位に輝いた本作。その魅力について、芸能ライターの佐藤結衣氏に聞いた。

「『EMMA』は、ひとことで言えばエロさが際立ったオトナな一曲。唇、吐息、カラダ……とダイレクトな歌詞がハードボイルド映画のワンシーンのような映像を脳内再生させ、ジャケットを女性に見立てた振り付けでは、抱き寄せる手つきと腰の振りで、愛し合っている様子そのものを表現しています。さらに、胸元が開いた衣装で、メンバーの美しいボディラインがチラ見えするわ、素肌にアクセサリーが映えるわで、もう“オマエらこそ、悪い男! バカ! 好き!”となる罠がたくさん仕掛けられている。しかも、衣装に関しては増田貴久さん自ら手がけているのも、ファン心理をついていて素晴らしいところ。聴いてワクワク、観てドキドキな、楽しい楽曲だと思います」

 本作は、加藤シゲアキが出演するドラマ『嫌われる勇気』(フジテレビ系)のオープニングテーマとして、1月の放送開始時から親しまれている。ドラマでは、加藤がこれまでにない“ヒロイン”っぷりを披露していることが話題に。最近のNEWSは、メンバーの人間性にもスポットライトが当てられ、一人ひとりの表現力に広がりを感じる。

「NEWSのみなさんは、活動できない期間などもあったため、深い思考を伴ったアイドルへと成長したと思います。人は何かを発信するとき、“自分がしたいからする”という衝動と“みんなが受け入れてくれるか”というジレンマに直面します。どちらかに偏れば、独りよがりになったり、媚びていると思われてしまい、きっと誰かの心には残らないでしょう。NEWSは『求められていないのではないか』と苦悩したり、『それでも自分の思いを発信しよう』ともがいたり、人間的な成長過程も含めて、私たちに発信し続けてくれました。そんなNEWSのひたむきさや生き方そのものが、彼らの血肉になり、多くの人の心に響いているのでしょう」

 2月7日に放送された『Good Time Music』(TBS系)にゲスト出演した際には、“NEWSの魅力は楽曲にアリ!”と特集が組まれていた。印象的だったのは、4人が作詞作曲を手掛けた「愛言葉」という曲の歌詞だ。<986(くやむ)日々だから今があって やっと叶えたこの4合わせ(しあわせ)>という数字を使った歌詞。9人→8人→6人→4人と、メンバーの脱退を経て、それでも今がしあわせだとファンに伝えているのだという。

「作り手がディテールにこだわれば、それを“こういうことでは?”と読み解きたくなるもの。NEWSの楽曲は、歌詞にしても、衣装にしても、丁寧に作られているのがわかります。もともとNEWSの楽曲はサビがキャッチーで、一度聴いたらつい口ずさみたくなるものが多いのですが、4人体制になってからはコンセプトがよりハッキリしたため、世界観の作り込みが細かくなりました。そこが今のNEWSらしさと言えるのではないでしょうか。

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