乃木坂46・3期生による初公演『3人のプリンシパル』開幕 先輩・生駒里奈からのアドバイスも

 

 乃木坂46の1期生、2期生が経験してきた『16人のプリンシパル』は、日々の公演を経てメンバーの個性や精神面での成長が見られたグループの歴史を語る上で決して外すことができないものだ。3期生の中には先輩方からアドバイスをもらったメンバーも。山下は生駒里奈から「プリンシパルって先輩たちの中でも辛いという認識があって、『でも、なんでそんな辛い舞台を3期生がやらせて頂くのか、その意味を考えて11日間頑張ってね』とお声がけをいただきました」と助言を授かったことを明かした。

 

 今回のゲネプロ公演では、ジョバンニ役に山下、カムパネルラ役に久保、サソリ役に阪口が選ばれた。演技審査では感情豊かな役を演じ、本編の劇でも凛とした歌声で歌唱していた山下。成し遂げたいことと題して「変わりたい!」と絶叫し、“変わりたい”という気持ちが込められたオリジナルソングをアカペラで歌唱していた久保は、演劇ではどこか艶っぽい表情を見せ、ダンスに絶対の自信を表していた阪口は、激情的な動きや舞踏シーンが数多くあるサソリ役で個性を発揮していた。

 惜しくも2幕の出演者に選ばれなかったメンバーの中にも特筆すべき人物はいる。極度の緊張でコメントに詰まり涙を流していた大園は、演技に入ると人が変わったように喋り出し、会場の空気を一変させた。自身の強みに「度胸と声」を挙げた与田は、高校1年生とは思えないほどの落ち着きと大人びた雰囲気を持っている。“ダイヤの原石”とも言える現在の3期生メンバーにとって、『3人のプリンシパル』は原石を研磨する作業だ。11日15公演を経て、彼女たちはどのような輝きを放つようになるのだろうか。

 

(取材・文=渡辺彰浩)

■乃木坂46 3期生初公演
3人のプリンシパル
・日程:2017年2月2日(木)~ 2月12日(日)
・会場:AiiA 2.5 Theater Tokyo
・チケット価格:4,600円(全席指定/税込)
・脚本・演出:徳尾 浩司
・出演者:乃木坂46 3期生、酒井 敏也、大高 洋夫、柿丸 美智恵

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