[Alexandros]が新曲「Swan」で見せる、ロックバンドとしての矜持
前シングル曲「NEW WALL」は、ピアノやストリングスのアレンジを大胆に取り入れ、ブライトで壮大なスケールを描いた楽曲だった。今作の「Swan」も含め、今の[Alexandros]は、ピアノやストリングス、ホーンも含めたサウンドの広がりを強く求めている。この1年間で、彼らがそういった新しい領域へと挑み続けているのは、武道館や幕張メッセ、大阪城ホールといった数万人規模の会場でワンマンライブを行うようになったという背景があるだろう。
11月にはアルバム『EXIST!』をリリース予定、その後のツアーは国内15カ所に加え、香港、韓国、台湾でも開催。そしてツアーファイナルは、幕張メッセで2デイズ行われる。[Alexandros]は、常に“世界一”を標榜して活動を続けてきた。それは、国内でドメスティックな進化を遂げるのではなく、海外のシーンにも目を向けながら、新たな音楽に挑戦し続けることで、自分たちのバンド・スタイルを研ぎ澄ませてきた歩みでもある。ユニバーサルミュージックとグローバル契約を交わしたのが2014年。メジャーシーンに進出してからも、[Alexandros]は、ロックバンドとして独自の美学とスタイルを貫きながら、多くのファンを魅了し続けている。さらなるポピュラリティを獲得するため、自らをアップデートさせながらリスナーをエンターテインし続ける[Alexandros]の真骨頂を、この「Swan」で味わい尽くしてほしい。
(文=若田悠希)