「イケVプロジェクト」記者発表レポート
V系×ストリートダンスという新発明ーー「イケVプロジェクト」VALS、超会議で初ライブ
4月30日に幕張メッセで開催された、ニコニコ動画発の巨大エンタメ・イベント『ニコニコ超会議2016』で、大きな注目を集めた「超ニコびじゅLIVEステージ」。同ステージで、ソニー・ミュージックレーベルズ、マーヴェリック・ディー・シー・グループ、ドワンゴの3社が進めていた共同プロジェクト「イケVプロジェクト」の記者発表が行われ、第1弾アーティスト「VALS(ヴァルス)」が初ライブを敢行した。
初めに登壇したのは、プロジェクトプロデューサーとして参画している、ヴィジュアル系ロックバンド「シド」でボーカルを務めるマオ、ゴールデンボンバーなど多くのプロデュースワークで知られるtatsuo、世界的なダンサー&プロデューサーであるカリスマカンタロー。熾烈なオーディションの経緯を振り返りつつ、バンド名の決定を伝えた。
ヴィジュアル系とストリートダンスの融合という、全く新しいコンセプトで生まれたVALS。マオが「みんな若くてかわいいです。あとイケメンです。いいヤツです。応援してあげてください!」と盛り上げると、tatsuoは「思い浮かんだものを10曲ほど書いて、彼らに合うものを選び、アレンジしました」と、この日パフォーマンスされる楽曲へのこだわりを明かした。カリスマカンタローは「最初は驚くかもしれませんが、みなさんが盛り上がるポイントをつかみ、前のめりになった時に、ビジュアル系とダンスの融合が完成します」と投げかけ、700人の大入り満員になった会場を沸かせた。
またステージには、株式会社ソニー・ミュージックレーベルズからキューンミュージック代表・石川将人氏、マーヴェリック・ディー・シー・グループから代表取締役・大石征裕氏、株式会社ドワンゴから横澤大輔氏が登場。石川氏は、会場に詰めかけたファンの熱気から、プロジェクトの注目度の高さに驚くとともに、「“ヴィジュアル系ダンスバンド”というのは発明だと思う。これまではイメージや概念でしかなかったものが、今日初めて体感していただけるので、ぜひ楽しみにしてください」と語り、ファンのボルテージがさらに上がったところで、いよいよVALSのメンバーが登場した。
披露されたのは、作詞をマオ、作曲・編曲をtatsuoが手掛けた「deuce」。ヘヴィ&キャッチーなヴィジュアル系サウンドとダンスミュージックが融合した楽曲で、ニコニコ生放送の中継でも「かっけえ!」「新星V系!!」「初披露でこのクオリティーはすごい」などのコメントが相次いだ。独特な世界観で想像力を掻き立てるヴィジュアル系ならではの魅力に、フィジカルな要素が加わったまったく新しいパフォーマンス――オーディションを勝ち抜いたRio(Vo)、KEIN(Dance、Vo)、憲人(Ba)、Spica(Dr)、Nao10(Dance)の5人は高いポテンシャルを発揮し、今後の飛躍を期待させるに十分なクオリティのステージを見せた。
初のステージを終えたヴォーカルのRioは、開口一番「最高でした!」と一言。「これから僕たちVALSはもっと高みを目指してがんばりますので、よろしくお願いします!」とファンに呼びかけた。豪華クリエイター陣が送る“発明”が音楽シーン全体を沸かせる日も遠くないかもしれない。
(取材・文=橋川良寛)
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