ニューアルバム『ROXY BABY』インタビュー
THE SLUT BANKSの大攻勢! 結成20年の心意気明かす「古いロックの焼き直しにはしたくない」
「未だに前ノリ、勢いを重視している」(カネタク)
ーーこのアルバムを引っ提げて『ザ・スラットバンクス結成20周年メジャー返り咲きツアー2016』が始まりましたが、どんなツアーになりそうですか?
DUCK-LEE:ライブでやり足りていないまま、レコーディングした新曲もあるから、ツアーが終わる頃にはテンポが1.5倍くらいになってる曲もあるだろうし。
カネタク:ライブだと音源より速いんですよ。テンポを速くすることが、アレンジのひとつとしてあったりするんです。普通であれば、レイドバックしていくことだったり、タメを効かせる方向にいくであろう歳なのに……。未だに前ノリ、勢いを重視している。アグレッシヴですよね。
DUCK-LEE:逆にアコースティック(死霊半去勢 Ver.)でやることもあるから。その時々でアレンジは「どうやろう?」と考える。
TUSK:今回の曲をもっともっとやりたいと思っているし、まだまだ、やり足りてないね。20年前に作った曲も未だにそうだしさ。ライブで「この曲やらなきゃ」なんて、これっぽっちも思ってない。どの曲も常に「もっと良く、もっと良く」と思ってやってる。
DUCK-LEE:だから、アルバムが完成しても「もっとああしておけばよかった、こうしておけばよかった」とか、毎回そんなんばっかりです(笑)。
ACE DRIVER:作ってるときは、アレンジとかサウンドとか何度も聴き直して考えるんだけど、完成するとあんまり聴かなくなるんだよね。後悔するから(笑)。
TUSK:完璧なんてないもんね。
ーーこういったインタビューにおける「すべてを出し尽くした最高傑作ですので聴いてください」みたいな言葉は……。
DUCK-LEE:よくあるよね〜(笑)。ウチらは、ないないないないない(笑)。
ーーいち作品として完結するのではなく、あくまでライブでやるためのアルバムであり、楽曲はライブで常に進化し続ける……、ライブバンドらしい姿勢ですね。
DUCK-LEE:ライブを重ねるごとにどんどん変化していくから。アルバム聴いて、ツアーで成長する曲を観に来てください。