Hey! Say! JUMP、2つの“小チーム”が持つ意味とは? “7”と“BEST”それぞれのポジションを解説

 Hey! Say! JUMPが、16枚目のシングル『真剣マジSUNSHINE』を5月11日にリリースする。表題曲は恋をした男の子の踊り出すような気持ちを描いた、グループにとっては珍しい「夏ソング」。メンバーの出演する日焼け止めスプレー「サンカット(R)」のCMソングで耳にした人も多いだろう。

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(C)タナカケンイチ

 ところで、Hey! Say! JUMPの内部にはHey! Say! 7とHey! Say! BESTというグループ分けがあることをご存知だろうか。同作でも初回限定盤1に「パーリーモンスター (Hey! Say! 7)」、初回限定盤2には「Speed It Up (Hey! Say! BEST)」を収録し、異なるイメージを見せている。なお、メンバー構成は以下のとおり。

Hey! Say! 7・・・山田涼介、知念侑李、中島裕翔、岡本圭人

Hey! Say! BEST・・・有岡大貴、髙木雄也、伊野尾慧、八乙女光、薮宏太

 今年のHey! Say! JUMPの活躍は目覚ましく、センター以外のメンバーも徐々に露出を増やしているタイミング。『めざましテレビ』(フジテレビ系)などバラエティや情報番組で活躍中の伊野尾慧や、映画『ピンクとグレー』で俳優の才覚を見せた中島裕翔を筆頭に、新規ファンを拡大しつつある。そこでファンにとってはお馴染みのHey! Say! 7とHey! Say! BESTというグループ分けはどのような意味を持つのか、ジャニーズに詳しいライターの佐藤結衣氏が改めて解説する。

「“Hey! Say! 7”と“Hey! Say! BEST”は、ファンにはお馴染みの小チーム。V6の“カミセン(Coming Century)”と“トニセン(20th Century)”のように、山田さんや中島さんの所属する“7(2007年結成の意)”が年少者チーム、藪さんや八乙女さんの所属する“BEST(Boys Excellent (Expert) Select Team)”が年長者チームという分け方をしています。趣向として“7”はよりメンバーを大人っぽく見せるよう、KAT-TUNのようにクールなダンスナンバーを歌うことが多いですし、“BEST”はお笑い要素が強く、もうすぐアラサーなのに制服を着て、青春を感じさせる甘酸っぱい曲を歌うこともあります。デビュー当初は藪宏太さんと中島裕翔さんなど年齢に伴うキャリアの差が大きかったので、こうしたチーム編成が必要とされたのだと思います。ただ、今はそれぞれが自分の分野を見つけて活躍できているので、少人数にすることで、個人の歌割りなどをより増やし、個性がアピールできる場に変化していると感じます」

 また、Hey! Say! JUMPが9人という大所帯だからこそ、このようにグループを細分化することには組織的なメリットがあると佐藤氏は続ける。

「“7”と“BEST”、それぞれのメンバーの仲の良さはお墨付き。“7”は岡本さん以外のメンバーが同じ高校出身で、全員で箱根旅行に行ったことがあるくらいの親密度。一方“BEST”は、『BEST会』という食事会を度々開催するほど、プライベートでも交流を深めています。こうした仲の良さがチームワークにも繋がりますし、グループとして正式に名前があることで、より一体感が表れると思います。9人グループにもなると一人ひとりの意見をまとめるのが大変ですが、そこに“7”と“BEST”という組織構造があるのは、意味のあること。ひとつの問題にしても、9人個々の意見から“7”の意見と“BEST”の意見にまとめたうえで、“JUMP”としての結論を出しやすくなります。今年グループに吹いている追い風も持ち前の結束力で乗り切り、結果に繋げてほしいです」

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