Suchmosが1stALリリースパーティーで“船出”の決意 「次は10倍くらいのハコで」
終盤の「GIRL feat. 呂布」では、イントロでYONCEがゲストの存在を匂わせ、ラッパーの呂布を呼び込み、歓声が上がるなかで同曲を披露したかと思えば、最後の曲である「Pacific」前には、YONCEが「夏の始まりにアルバム出して、夏の終わりにこうやってライブして。皆さんの夏を彩れたと思うんだ。今はまだ、Suchmosという船が旅立ってから1段目くらいで、俺らはあと三万段くらい登るんで。お互いの近況を報告しあうような感じで、また会おう」ファンへ向けてメッセージを発し、ラストナンバー「Pacific」を演奏した。
そして、アンコールはリズム隊のセッションから始まり、メンバー全員が登場すると、ハードな演奏の目立つ新曲「BODY」を披露。その後、YONCEは「やるからには大本命になりたい。『THE BAY』から船出して、悠々自適に生きていってください」とクールに述べ、船出にぴったりのメロウな一曲「Life Easy」を届けたところでライブが終了した。
ライブバンドとしてのアイデンティティを誇示しつつ、無邪気な振る舞いでファンを楽しませたSuchmos。船出を迎えたバンドの挑戦は、これからもより広い海原を舞台に、続いていくことになりそうだ。
(文=中村拓海)