ワンマンライブ「bon appetit」レポート

藤原さくら、ワンマンで実力発揮 “ギタ女”枠を越えたディープな音楽性とは?

 

 この日はドラマ「学校のカイダン」挿入歌に起用された「Just one girl」、「a la carte」のリードトラック「Walking on the clouds」のほか、未発表曲も5曲も演奏された。「1995年に生まれて、いろんな人に支えられて、こうやってたくさんの人たちの前で歌うことが出来ています」というコメントともに披露されたフォーキーなナンバー「1995」、ボサノヴァのエッセンスを交え、洗練されたポップセンスを感じさせてくれた「MaybeMaybe」、さらにノラ・ジョーンズ直系とも言えるアコースティックナンバーも。これらの楽曲からは、その音楽世界が豊かに広がりつづけていることが伝わってきた。また、アデルの代表曲「Rolling in the deep」のカバーも印象的。サビに入った瞬間に一気にエモーションを放出させるようなボーカルは、彼女のシンガーとしてのポテンシャルの高さを示していたと思う。

 アンコールでは、「私は筋肉が好きで、この前、マッチョカフェに行ったんですけど、筋肉は触らせてもらえず…」という可憐なルックスからは想像も出来ないようなMCを挟み、「あー筋肉が欲しい」と力強く(?)歌う新曲を披露、観客の笑いを誘った。ライブ本編のフレンドリーなトークもそうだが、この自然体ぶりも彼女の大きな魅力だろう。

 

 「ホントに楽しいです! これからもよろしくお願いします」という挨拶とともに歌われたポップナンバー「Goodbye」でライブは終了。J−POPをルーツにした“ギター女子”系のシンガーソングライターとは一線を画す、瑞々しく、芳醇な魅力に溢れたステージだった。

 藤原はこの日、7月21日に「カバー曲弾き語りライブ配信企画」を開催することも発表した。これはtwitter、facebookなどで募集したカバー曲のリクエストをもとにした企画で、シンガー・藤原さくらの豊かな表現力が堪能できる内容になりそうだ。詳細は後日オフィシャルサイトで発表されるので、ぜひチェックしてほしい。

 

(文=森朋之/撮影=西槇太一)

■カバー弾き語りライブ配信企画
日程:7月21日(火) 21:00スタート
※配信先などの詳細は後日オフィシャルサイトで発表

藤原さくらオフィシャルサイト http://www.fujiwarasakura.com

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