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LAMP IN TERREN『LIFE PROBE』インタビュー

LAMP IN TERRENが見出した、曲を作って唄う意味 「聴いてくれる人たちに未来を照らすような作用を与えたい」

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「自分という存在を認識してくれる誰かがいるから、自分として存在できる」(松本)

――で、このアルバムの歌詞には「ひとり」という表現が多いですよね。そのニュアンスは、自分ひとりという意味だったり、孤独感という意味だったりはするけど、いずれにしても、あなたが自分の内面に向かって作ってきたんだなという気がするんです。

松本:うん……というか、「ひとり」という表現が自分として認められるものだな、って思えたんですね。アルバム作ってる途中で。たとえば、この世界に誰もいなくって、もしも僕がひとりだけでこの世界の上に立っていたら、そのひとりという概念すらどうでもよくなっちゃう。色もないし、誰と話すこともない、誰と関係をとることもないけど、これだけ世界に人がいる……自分という存在を認識してくれる誰かがいるから、俺は自分として存在できる。だから、ひとりというものが、ものすごく肯定的に思えたんですよ。だから僕の中では、だいぶポジティブです。

――あ、そういうことなんですか?

松本:はい。だから……「ひとりになりたいな」じゃなくて、最初っからひとりであることには変わりなくって。その……こうやって人と話した時点で、僕という存在は絶対に存在してるし。自分の証明をするということは、それを認識してくれる相手がいることを証明することにもなるから、「ひとり同士」という表現の仕方が一番しっくりくるなと思ってて。だからライブをしていれば、歌を聴いてくれる人がいるという時点で俺の存在証明にもなるし、みんなの存在証明にもなるし……それが「幸せだな」と最近は思いながらやってます。大きくなりたいですね(笑)。

――なるほどね。でもその中で、さっきも言ったけど、あなたは他人に求めるものが大きそうじゃないですか。裏を返すと、人間関係の中でそれだけ裏切りだったり悲しみだったりを感じてきたのかな、という気がするけど。

松本:うん……そうですね。とくにここ1、2年はすごく多かったです。大会で優勝したとか、メジャー・デビュー決まったとかあったんですけど、身近にいた人がありもしない噂を流しまくってたり、友達だと思ってた人が裏でものすごい言いようだったりとか、ありましたね。まあツラかったですけど、「そうなるべくしてそうなったのかもしんないな」と思うと、自分のせいでもあったなと思うんですけどね。

――ああ、そう思います?

松本:「なあなあで仲良くしてきたからそういうふうになった」とか、「ちゃんと見てやれなかったから、そういうふうになった」とか。あとは「自分の言動が良くなかったのかなあ」とか……だから裏切られるとか嫌われるとかがあった時に、僕はその人のせいだけだとは思えなくって。いつも。自分が何かしら影響してるから、そういうふうに言っちゃうんだろうなって……だから、自分のことを見つめ直す、いい機会になりましたね。うん……。だから「相手のために何かしよう」って思う時も、いちいち、ちょっとずつ考えるようになりましたね。「ほんとにこれでいいのかな?」とか、「これがもたらすものは何だ?」とか、その先を考えながら人づきあいをやるようになったかな、最近は。

――うーん、そうですか。そこで相手に対するいらつきにはならないんですか? 「あんな奴だとは思わなかった」とか「こっちはこんなに思ってるのに、そんなだったのか?」とか。

松本:いや、言いたくなりますけど、でもその瞬間に虚しくなるんですよね。そういうふうに考えちゃう自分すらも。「あいつ、そんな奴だと思わなかったよ!」という考えがパッと出てきた瞬間に「誰のせいでそうなったんだろうね?」っていう考えに変わっちゃうんですよ。そこから自分でどんどん掘り下げてっちゃって、「結局あの時の自分の言動がいけなかったのかな」とかになっちゃうんですよね。「だったらあらためなきゃいけないな」とか「それは申し訳ないことをしたな」と思う時もあるし。でもこれも経験しないと、こういうふうには思えなかったんで……。こいつらとケンカした時もあったんですよ。で、その場ではめっちゃ言い合いもしましたけど、結局ものすごい反省しましたからね(笑)。「ああ、あれは良くなかったな」「あの言葉は良くなかったな」とか。

――そうなんですね……何でそこまで自分で反省しちゃうの?

松本:何でだろう(笑)……いや、でも……イヤなんでしょうね、基本的に。嫌われたりするのが。誰かと生きていたいというのが、すごくあって。誰かがいないと自分にすらならないというのがあって……。

――ああ、それはさっきの話と同じですね。

松本:うん、つながってくるんですけど。でも……できれば笑ってたいんですよね。みんなで。それが、相手の笑顔を見てるだけでも、自分のためになるんです。だから自分のためにも笑わせる、ということにもなるんですけど、「できれば自分が見る世界は笑顔の人が多いほうがいいな」っていう。悲しい顔をしてる人をあまり見たくないんですよね。だから……できれば笑ってたい。俺は。よけいなお世話かもしれないですけどね、これは。

中原:俺もそうなんだけど……その人と一対一の間で、すごいモヤモヤして、「何だよ?」って思い続けてたって、しょうがないじゃないですか。もし、また別の人と同じことになった時に、そこで「何だよ?」って思ってるだけだったら、何も得られてないし。環境を良くしたいんだったら、自分が変わっていくしかないんですよね。自分の人生の上では。だから自分が変わろうと思うんじゃないですかね。

松本:……だいたいそんな感じ!(笑)

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