AKB48柏木由紀、“卒業”について語る「自分がいることで、若い子の芽を潰してるのかなあって思った」

 ガラスギャラリーで作品を作ったあとは、コテージでスイーツを食べながらトーク。柏木は「昔のAKBを知らないメンバーが増えた。当時は4月にデビューして夏休みは1日3回公演をやっていたし、平日昼はお客さんがいなかった」とグループの初期を振り返ると、渡辺は「今の若いメンバーは満員の会場からスタートできるから恵まれてる」と断言。柏木も「AKBも良い意味でも悪い意味でも変わったよね。昔は一言でいうと“プロ”な人たちが多かった」と過去と現在の違いを語り、渡辺も「私たちの知るAKBじゃないし、カリスマ性のある人がいない」とこれに同調した。

 ここでテーマは「卒業」に変わり、渡辺が「そろそろ自分の人生も考えなきゃいけないし、後輩を育てなきゃいけないけど、ぶち壊す人も出てきてほしい」と期待を語ると、柏木は「自分がいることで、若い子の芽を潰してるのかなあって思った」と独白。続けて「自分の意思じゃどうにもならないことが多い。AKBがこうだから出来ないとか。だから卒業は自分だけの問題じゃない」と、卒業のタイミングについて語った。

 番組の最後には、「何が一番辛かった?」というテーマについて、柏木が「私は本当に泣かない。辛いことがあっても、泣いたらもっとダメになる気がして。本当はそうじゃないけどやっていけない」と語ると、渡辺は「私もどこかで感情をなくした」と同意し、柏木は「辛いことがあっても『一生続くわけじゃないし』って思って自己防衛してる」と吐き捨てて番組が終了した。

 グループを代表するメンバーふたりが、グループと自身の今後について語り合った今回の放送。トークドキュメンタリーとして各メンバーの知られざる過去を掘り下げた同番組の続編は制作されるのか、期待したい。

(文=向原康太)

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