浜田省吾、35年ぶりのラジオパーソナリティで山口智充と音楽談義 作品への思い語る
シンガー・ソングライターの浜田省吾が35年ぶりのラジオ・パーソナリティとして、5月1日放送の『浜田省吾と山口智充のオールナイトニッポンGOLD』に出演し、相手役となるぐっさんこと山口智充と音楽談義に華を咲かせた。
浜田と山口はこの日が初対面で、浜田のほうから山口に出演オファーをしたという。その理由について浜田は「30数年ぶりのラジオ・パーソナリティだったので、誰かに助けてほしいとマネージメントに相談したら、山口さんと(浜田と同じ事務所の)斉藤和義さんが以前いっしょにラジオに出て、曲も作ったことがあるらしく、『ぐっさんなら人柄も良いし、絶対に浜田さんと合う』と言われたので、お願いしてみました」と明かした。
一方で、山口は「最初は(相手を)間違えているのかと思ったけれど、正直、めちゃめちゃ嬉しかったです。今日は楽しみにしています」と、共演を依頼されたときの心境を語った。
さらに山口は、持参した自らのライブラリを浜田に見せて、「『J.BOY』は僕らのバイブルですから」と語り、和やかな雰囲気でのスタートとなった。
浜田はその後、40年前の1975年に初めて自分が作った曲がラジオから流れたときのエピソードを披露。
「“AIDO”っていうバンド時代、4畳半の小さなアパートに住んでいて、これからデビューするという時期だったので、ラジオから自分達の音楽が流れるかもしれないと思って、ずっと聴いていたんです。そうしたらちょうど今頃の時期、4月の後半に、寝ながらラジオを聴いていたら流れてきて。パッと起きて正座して聴きましたね。それがオールナイトニッポンだったんです。(中略)あらゆるミュージシャンがそうだと思うけれど、自分が作った最初のシングルがラジオから流れる時はみんな大喜びするし、すごく緊張もする。神聖な時間ですね」と語り、1曲目のナンバーとしてAIDOのデビュー曲「二人の夏」をリスナーに届けた。
当時はドラマーとして活動していた浜田だが、その瑞々しい演奏からは、日本のロックシーンの萌芽がたしかに感じられた。