AKB48横山由依、“いじめ”体験を告白 「机に『死ね!』という紙が入ってたけど親に言えなかった」

 番組後半では、スタジオのメンバーが自身のいじめ体験を暴露。土田は「中一の時にクラスから総シカトを喰らったり、集合写真に画びょうを刺されたりした」と語ると、宮澤は「私もその経験あります。小学校の時に廊下に貼り出してある遠足写真に写ってる私の顔が全部やられていた。あと、お道具箱のものが日に日に盗まれていった。ある日友達の家に行ったら盗られたものがあって…」と壮絶な体験を明かした。また、指原は「家に『学校に来ないでください』という手紙が届いて、まんまと行かなくってそのまま卒業した。それから逃げるように東京に来たら色々あって、いまここにいる」と、上京の経緯といじめ体験を語った。

 ここで濱野が「閉鎖的な空間はいじめが起きやすい。選択肢が増すといじめが減る」という意見を挙げ、土田は「AKB48はずっと同じメンバーといる訳でしょ?」とAKB48グループについて言及すると、宮澤は「AKB48グループが仲がいいのは、毎日一緒にいるわけではないメンバーが仕事でこうやって顔合わせをするからこそで、良い距離感が保てている」と、各メンバーが適度な距離感を取っていることを説明した。

 また、高橋は「中学生の頃、友達関係が上手く行かなくて大ダメージを受けた。ママに相談したら『じゃあ行かなくていいよ』って言われて、なんか軽くなった」と、母親に自身が救われた経験を語ると、土田は「いじめられてるときに父親から『人をいじめるのは許さないし、お前がいじめられるようになったらもっと許さないからな』と言われた」と続け、横山は「私は逆に親に言えなくて。中学時代に机の中に『死ね!』っていう紙が入ってて、スゴク心の中に傷を負ったけど、恥ずかしくて言えなかった」と、親に言いだすにも一つの勇気が要ることを述べた。ここで宇野が「親でも学校でもないところに相談できるところ、心の置き場所を2つ以上持っているのがいい」と切り出し、濱野は「アイドルになることは学校からの一つの逃亡」と提案。木崎はこれに対し「アイドル活動を通して大人と触れ合うと『学校がこんなに子供だったんだ』って思える」と、自身の現状を踏まえて濱野の提案に賛同した。

 番組の最後には、“いじめから助けてくれるもの”について議論が展開。土田は「いじめられている時に一人だけ話しかけてくれる人がいて、『なんで土田と口訊いてんだ』と言われても『なんだよそれ』と返してくれてた」と体験談を明かすと、指原は「大人に相談したりできるけど、素敵な先生と友達に出会うって稀だと思う」と反論。これに宇野と濱野が逃避場所の一つとてインターネットがあることを紹介すると、指原は「確かに、小学校の頃はアイドルが好きなおじさんとチャットばかりしていた」と、自身の逃避体験を語り、番組が終了した。

 「いじめ」というデリケートなテーマについて、メンバーと論客が熱い議論を交わした今回の放送。次回はメンバーが「いじめ」について意見を述べる予定だ。

(文=向原康太)

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