「りんご音楽祭」特別対談

水曜日のカンパネラ×ヴィーナス・カワムラユキ×りんご音楽祭主催者・古川陽介が語る「りんご音楽祭」のスピリット

写真左より、古川陽介(スリーパー)、コムアイ(水曜日のカンパネラ)、ヴィーナス・カワムラユキ

 長野県松本市で2009年から始まった、古川陽介氏(dj sleeper)主催の野外音楽フェス「りんご音楽祭」。これまで7度開催され、毎年150組を超えるアーティストが出演し、回を重ねるごとに盛り上がりを増している。その「りんご音楽祭2015」が9月26日、27日に開催される。(開催場所は現在調整中)
 リアルサウンドでは今回、2013年の同フェスのオーディションイベント「RINGOOO A GO-GO」に出演した水曜日のカンパネラ・コムアイ、そしてりんご音楽祭の東京支部といっても過言ではないウォームアップアップバー「しぶや花魁」のプロデューサーであり、DJ、作詞家のヴィーナス・カワムラユキ、主催者の古川陽介氏による対談を掲載。「りんご音楽祭」や「RINGOOO A GO-GO」について語ってもらうと同時に、フェスのあり方や、このフェスとオーディションの特異な関連性について語ってもらった。(編集部)

「そういうのがいいよね、主催者が出過ぎちゃうっていう」(コムアイ)

ヴィーナス・カワムラユキ(以下、ヴィーナス):水曜日のカンパネラが「RINGOOO A GO-GO」に出たのは2013年なのだけど、応募のきっかけは?

水曜日のカンパネラ・コムアイ(以下、コムアイ):りんご飴マンかな。何かやろうっていって応募したのがきっかけかな?

りんご音楽祭主催者・古川陽介(以下、スリーパー):りんご飴マンが知ってたの?

コムアイ:いや、私たちもその年、主要なフェスにどれか一つでも出れたらいいなあって思って話し合っていて。それで「りんご音楽祭」出たいねって流れに。前に他のイベント出た時にりんご飴チームと知り合って、「りんご音楽祭」のことを詳しく教えてもらったりしました。

ヴィーナス:なんで「りんご音楽祭」がいいなって思ったの?どの辺が?

コムアイ:名前かな。

ヴィーナス:逆にスリーパーはどの辺に魅力を感じたの?水曜日のカンパネラ。

スリーパー:何か、本物か偽物かどっちかだけど、どっちかな~って思って。ライブが変わってて面白くて。

ヴィーナス:どこで見たの?

コムアイ:渋谷のUNDER DEER LOUNGE

スリーパー:で、今はコムアイがステージが高いと力を発揮するって事が最近わかってきたんだけど、たまたまUNDER DEER LOUNGEステージが超高くて、上から目線の煽りみたいのがすごいくるんだよ、若い女の子が、めちゃめちゃ上から目線で食い込んでくるっていう、で、うちのスタッフと話してて、これどっちだろうねーって。

コムアイ:あのライブの時、すごい笑い声がうるさくて、ライブ中は「うわっ何この人たち」って思ってた。

スリーパー:俺そんなに笑ってた?

コムアイ:「やべー」みたいの聞こえて来て。たぶん…スリーパーの声だと思うけど。

スリーパー:声でかくてすいません。

コムアイ:すごい聞こえてきて、あー、あの人達が決めるんだーっと思って(笑)

スリーパー:嫌な感じじゃん(笑)。気をつけよ。

コムアイ:でもそういうのがいいよね、主催者が出過ぎちゃうっていう。

ヴィーナス:どういうタイミングで決めるの?

スリーパー:3つに分かれるかな。ダントツ良いのはその場で決定!って言いたいのはたまにいて、あと全然だめなのもすぐわかる。
でも、いいとこあるけど、足んない部分もあるな~っていうのがそれが半分くらい。

 

コムアイ:何が足んなくて、何がいいのかすごく聞きたい。

スリーパー:よくあるのが、曲はすごくいいんだけど、演奏も歌もヘタ。あとステージになれてないというパターン。

ヴィーナス:でも曲がいいって素晴らしいね。

スリーパー:若いバンドとか見て、すごい曲はいいけど、ボーカルがきっと自分で歌いたいんだけど、自分で歌いたいのか、この曲で何かを起こしたいのかっていうそれで大きく変わってくると思う。自分の作った曲で世界を変えたいと思って、冷静に判断して、ボーカリストとしては世界を変えられない、でも自分の曲は世界を変えれる。だったら本当は歌いたいけど、っていう考え方ができればいいけれど。

コムアイ:ん~なかなかわかんないよ~、どっちも自信が無いと思う。

ヴィーナス:その辺のアドバイスは?

スリーパー:バンドに聞かれたら言うよ。「RINGOOO A GO-GO」とかだと向上心がある人だと聞いてくるから、そういう人には言うし、でも言われたくない人もいるじゃん?でも、光る物がある人は一応謙遜して言うようにはしてる。たまに言うのは、音楽を芸事として、ステージに登って、お金もらって人に見てもらいたいって言ってやってきたいのか、音楽がただ好きで演奏できればいいっていうのではえらい違いがあって、「RINGOOO A GO-GO」っていうものは、お客さんに見てもらいたいっていう人達にやっている事であって、でもやりたいようにやってる人もすごいいいと思うし理解してるんだけど、自分がどっちをやってるのかっていうのを理解するのはすごい大事だと思うんだよね、だからよく言ってる。いい音をいい音として伝える努力は必要だね。

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