栗原裕一郎「東京ダンドル充プレミアム」レポート

Dancing Dolls、新体制でフレッシュなパフォーマンス 新メンバーお披露目ライブレポート

新メンバーを加えたDancing Dolls

 2015年2月14日のバレンタイン・デーに、都内のライブハウスEgg-man tokyo eastで「東京ダンドル充プレミアム」と題した、大阪出身のボーカル&ダンス・ユニットDancing Dollsの限定招待ライブが開催された。

 キャパは50名ほど。完全抽選による招待のため、古参ファンも容赦なく落選になっていたという、文字通りのプレミアムイベントである(Twitterではあちこちで悲鳴が上がっていた)。

「ダンドル充」というのはDancing Dollsが行っていた定期公演のタイトルだが、昨年3月の「大阪ダンドル充ファイナル」をもって休止していた。以来初めてとなるため、その意味でもプレミアムであるということなのだろう。

 イベントの最大の目玉は、新加入したメンバー2人のお披露目。

 オリジナルメンバーだったAsukaとKyokaの双子姉妹が昨年7月31日に休止してから、Dancing Dollsは3人体制で活動を続けてきた。新メンバー加入は直後に一瞬ほのめかされたものの以後音沙汰がなく、このまま3人で行くのだろうと多くのファンがおそらく思いを定めかけていたところに発表されたのがこのイベントだった。

 新メンバーの写真は何度かアップされたが顔は伏せられており、プロフィールもMiuとKanonという名前が知らされるのみに抑えられていた。

 期待を煽る演出に不見転で「推しを決めた!」と言い出すダンドルメン(Dancing Dollsファンのこと)まで現れる始末で、「いいから落ち着け」と思わず呟いてしまったりする状況のなか、いよいよ迎えた当日だったわけだ。

 現メンバーである、Misaki、Mii、Honoが映像として映し出され、SEが鳴る。フロアが歓声で溢れるなか、新メンバーを加えた新生Dancing Dollsが登場。音楽が始まる。

チェックの衣装を着ているのが新メンバー

 ベースを効かせた、ちょっと破調でポジティブなEDMという曲調。聴き覚えのない曲だ。現時点での最新シングル5th「monochrome」に近い印象か。この曲の正体は後半に明かされる。

 オリジナルメンバー3人がモノトーンでまとめているのに対し、新メンバー2人は赤いチェックの衣装というコントラストがつけられていて、ステージアクトもその対比を生かした構成が練られているようだった。

 新メンバーのMiuとKanonは、顔から身体からちっちゃくて、脚もとても細い。だが歌とダンスは、幼い頃からレッスンを積んできたことがすぐにわかる質だ。歌唱とダンスのスキルがセールスポイントであるDancing Dollsが新たなメンバーとして迎えたのだから、それは当然といえば当然のことではある。

Miu

 曲が終わりMCに入り、Miuが広島出身の中学1年生13歳、Kanonが北海道出身の中学2年生14歳であると自己紹介。

「どうですよ?」というHonoの問い掛けに、かわいいーっ!と沸く優しきダンドルメンたち。

 オリジナルメンバーとの親睦もすでに深まっているようだったけれど、これまで最年少だったHonoがもうすぐ18歳、最年長でリーダーのMisakiが今年20歳になるというなかに置かれると、旧メンバー3人が保護者みたいに見えてしまう年齢差でちょっと戸惑う。

 同日の夕方からニコニコ生放送とSHOWROOMで同時配信された特番「おうちでダンドル充」でも新メンバーの紹介がなされたのだが、そこでの様子を見ると、Miuはふわふわっとしたキャラクター、Kanonは自分でもいっていたが人懐こい性格のようだ。Kanonはハーフっぽい面立ちだが生粋の日本人だという。

Kanon

 新メンバー紹介が終わると「今日は重大発表が三つあります!」とMii。一つ目はもちろん新メンバーの披露だが、二つ目として発表されたのはMiiの大学合格の報。見事第一志望に受かったそうで「4月から女子大生になります!」。

 2曲目は、新メンバーのMiuとKanonだけのデュオで「メロメロバッキュン」。1stシングル「タッチ-A.S.A.P.-/上海ダーリン」にc/wされているゴールデンボンバー鬼龍院翔による提供曲で、ライブでは初期からの定番曲である。

関連記事