岡島紳士のアイドル最新マッピング 第15回:2015年グループアイドル注目ポイント
ももクロ、AKB48、BABYMETALらの動員はどうなる? 2015年、注目グループアイドルの展望
仮面女子、Negicco、リリスク、せのしすたぁ… インディーズ系にも注目
その他では、オリコン週間チャートで1位を獲得し、11月にさいたまスーパーアリーナでのワンマンライブが決定している仮面女子が、様々なゴシップに負けずどこまで人気を集められるかも、注目ポイントのひとつ。またNegicco、ゆるめるモ!、BELLRING少女ハート、lyrical schoolなど、インディーズ系でありながらワンマンの動員数が1000人規模であるグループの動向も極めて重要だろう。大手芸能プロなどの大資本に関わらずにどこまで人気を伸ばせるのか、あるいはどこかでメジャーレーベルなどと契約するのか、気になる点は多い。
飛躍が期待されるのは東京パフォーマンスドール。昨年ガールズグループとしては史上最速でZeppツアーを開催するなど、成長著しい。やっていることはパフォーマンス重視のグループとしては王道だが、映像演出などは最先端の技術を駆使していて、観るものを飽きさせない。
個人的に注目したいのは、アイドルネッサンス、せのしすたぁ、Peach sugar snowの3組だ。
アイドルネッサンスは、ソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)が初めて手掛ける7人組。コンセプトは、新曲問わず名曲をカバーする「名曲ルネッサンス」で、ユニコーン「PTA~光のネットワーク~」、大江千里「夏の決心」、岡村靖幸「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」など、アイドルとしては独特の選曲なのが特徴だ。1stシングルとしてリリースしたBase Ball Bearの「17才」は、筆者もスタッフとして参加している「アイドル楽曲大賞2014」でインディーズ部門1位を獲得した。
せのしすたぁは福井県、Peach sugar snowは山梨県と、2組ともロコドル。せのしすたぁはアジテーションを巧みに盛り込んだライブパフォーマンスが面白く、Pssはアンニュイな歌詞をウィスパーボイスで歌うのが特徴。どちらも楽曲のクオリティーが高い上にオリオジナリティーがあり、もっとより多くの層に届くべきアイドルだ。
今回挙げた以外にも、メジャー、インディーズを問わず、注目すべきアイドルは数多い。昨年以上に、2015年もアイドルシーンから目が離せそうにない。
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■岡島紳士(おかじま・しんし)
1980年生まれ。アイドル専門ライター。著書、共著に『グループアイドル進化論』、『AKB48最強考察』、『アイドル10年史』『アイドル楽曲ディスクガイド』など。埼玉県主催「メディア/アイドルミュージアム」のアドバイザーと、会期中に行われた全9回の番組&イベントMCを担当。DVDマガジン『IDOL NEWSING vol.1』を手掛けている。