亀田誠治と横山剣が語る、メロディの「トドメ」とは? 和田アキ子の名曲に込められた仕掛けを分析
「全員が一丸となる」トドメの差し方
番組後半では、応用編として和田アキ子「あの鐘を鳴らすのはあなた」を題材に、講義が繰り広げられた。亀田は、同曲のラストサビに使われている仕掛けとして、メロディと伴奏の最後の音が一緒になっていることを説明し「全員一丸となってトドメを刺すからエクスタシーを感じる」と語った。また、亀田は最後のフレーズ前にブレイクがあることについて、「全員が一丸となって着地するためには、手続き、段取りが必要なんだよ」と説明し、横山もこれに「水をまく前にバケツを後ろに振り被るようなもの」と補足した。
番組の最後では、亀田が「メロディの着地点を変えるだけで、音楽に様々な表情が生まれる。これからもJ-POPには色んな形のトドメの差し方が生まれてくると思う」と締め、番組が終了した。
そのほか、亀田が音楽にまつわる場所を探訪する「亀さんぽ」というコーナーでは、日本で唯一のレコード工場・東洋化成を訪れた今回の放送。次回12月18日の放送では引き続きクレイジーケンバンドの横山剣をゲスト講師に迎え、「サビサビ大作戦」を講義する予定だ。
(文=向原康太)