亀田誠治が3連リズムの極意を解説「日本語の1人称は3連リズムにハマりやすい」

シャッフルビートが生む「緊張と緩和」

 番組では3つ目の『3連リズムの効果的な使い方』として「シャッフルビート」を紹介。亀田は槇原敬之の「冬がはじまるよ」を例に挙げ「3連の真ん中の音符を抜いたリズム、これが来たら最強の推進力」とシャッフルビートの仕組みを解説した。続けて岩沢がシャッフルを使うときのコツとして「最初はシャッフルを使わずに途中から入れること」と述べると、北川は「伸ばす音にシャッフルビートを組みあわせることで緊張と緩和、メリハリが生まれる」と補足を加えた。

中島みゆきの名曲「時代」は、3連リズムの魅力が全て詰まっている?

 番組後半では、“ゆずが選ぶ3連リズムの名曲”として、中島みゆきの「時代」を紹介。亀田は同曲を「3連の魅力のすべてが詰まっていて、J-POPの時代を切り拓いた楽曲」と語り、序盤で余韻を作っていること、シャッフルビートと歌詞の詰め込みを使っているこを挙げ、今回の講義で使用したテクニックすべてを使っていると分析した。その後、亀田とゆずは同曲をスタジオで披露。ストリングスも含めた編成でゆず流の「時代」を演奏した。

 番組の最後では、亀田が「3連リズムは日本古来から使われ続けていて、J-POPの中で色んな気持ちを表現できるリズムに成長した。これからもこのリズムパターンを使った新しい解釈、面白い音源が増え続けてくると思う」と締め、番組が終了した。

 そのほか、亀田が音楽にまつわる場所を探訪する「亀さんぽ」というコーナーでは、数多くの有名ミュージシャンを輩出している福岡県を訪れた今回の放送。次回12月11日の放送ではクレイジーケンバンドの横山剣をゲスト講師に迎え、「トドメのメロディー学」を講義する予定だ。

(文=向原康太)

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