乃木坂46のメンバーに期待することは? レイチェル×さやわか×香月孝史が徹底討論(後編)

 

――この後、いよいよアルバムへと向かうのですが、秋元氏も『755』で情報を流しているように、新曲も一定数入るそうです。

さやわか:本当にアルバムですね! 変な言い方ですが(笑)、しかしシングルのベストアルバムみたいなものじゃなくて、ちゃんと新曲が盛り込まれるというのは今どき珍しい。

香月:シングルを10枚出していますから、アルバム分のストックはあるわけですけれど、新曲もそれなりに入るんですね。他の48グループに見られるような、同一タイトルのアルバムを何タイプか出して、タイプごとに収録曲を変えるという手法になるのかもしれません。

さやわか:なるほど。複数アイテム売りは最初からやっているので、あるかもしれませんね。ちなみに、これまではずっと4種売りでやってきてるんですけど、『制服のマネキン』と『バレッタ』だけ5種でした。それぞれ、その次の曲が『君の名は希望』と『気づいたら片想い』で、何かが起きそうな直前に5種類になっているんですよ。おそらく本当にいろいろ考えながら細かい工夫をしていて、それがこんな妙な形で数字に表れているように思います。

香月:全部試行錯誤なんでしょうね。

――いろいろと伺っていると、「AKB48公式ライバル」という看板を、ある時は使い、ある時は降ろし、という良い立ち位置を維持していますね。

香月:デビュー直後から順調に売れたのは、その謳い文句が機能したからでしょうね。ただその後、同じ形、同じベクトルを目指すという意味でのライバルでは全くないことがわかりました。その観点で言うと「何がライバルなの?」という風にも見えますが、一方で、役者として育てようとしたりしていることを考えると、AKB48と全く違う形で成功を収めることが乃木坂46にとって、公式ライバルとしての成功であるような気もします。

さやわか:同じことをやって成功するならばAKB48と同じ、ということになってしまいますからね。公式ライバルの看板をうまく使いながら、時にはおだやかに、時には実験的で目を惹くような面白い活動を見せていってほしいです。

(構成=中村拓海)

■リリース情報
『何度目の青空か?』
発売:2014年10月8日(水)
価格:初回仕様限定(CD+DVD)盤 Type-A、Type-B、Type-C 1,650円(税込)
   通常盤(CDのみ) 1,050円(税込)

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