EDMシーンの注目株、DJアントワーヌが新ALリリース 全編ボーカル入りでキャッチーな仕上がりに
今週末には日本で初めて「ULTRA JAPAN」が開催され、10月にはファットボーイ・スリムが来日。さらに体調さえ万全であれば、アヴィーチーも10月には来日するはずだったわけで、世界中がダンス・ミュージック、殊にEDMが空前の盛り上がりを見せている中、日本もまた例外ではなく、最盛期を迎えていると言ってもいいだろう。
先述のようなフェスやビッグイベントには、日本でも知名度が高いアーティストが出演することが多く、近年はおなじみのアーティストから、注目の気鋭が来日するなど、そのラインナップもバラエティ度が増してきている。しかし、まだまだ世界的にはスゴいDJが存在するのも事実。EDM系のビッグイベントが多い今秋に、ぜひチェックしておいてほしいのが、このDJアントワーヌだ。
スイスはバーゼル出身のアントワーヌは、90年代にキャリアをスタートさせると、06年にリリースした「This Time」がフロアヒット。当時はEDMという概念がなかったわけだが、キャッチーなメロディとボーカルを配したプロダクションは、いま聴いても新鮮さを失っていない。これこそがアントワーヌの真骨頂で、その後はDJとして世界中で引っ張りだこになり、「Welcome To St.Tropez feat. Kalenna」や「Ma Cherie」などヒット曲も量産。
そのアントワーヌが最新アルバム『WE ARE THE PARTY』を10月8日にリリースする。実に単純明快なタイトルだが、内容は彼の実績と手腕にこれでもかと詰め込まれた内容で、イベントやフェス前に聴くとテンションをあげる即効性も抜群だと思う。 バルティモアの「Tarzan Boy」の名フレーズを使用し、先行シングルとしてヒットを記録した「LIGHT IT UP」やデヴィッド・ゲッタとショウテックの「BAD」に起用されたシンガー:ヴァシーをフィーチャーした「TOKYO」では、「GO! JAPAN, GO!」の掛け声に思わずニヤリ。さらにフロー・ライダー、ティマティとの「I'm Don't Mind」をリコントラストした楽曲も含め、全編ボーカルがフィーチャーされた超キャッチーな内容になっている。
EDM好きはもちろん、秋の夜長にテンションあげたいときには、アントワーヌのこの1枚を、ぜひお聴きあれ。
(文=中野パンネロ)
■リリース情報
『WE ARE THE PARTY』
発売:10月8日
価格:2,100円(+税)
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