石井恵梨子のチャート一刀両断!

少女時代が2週連続ALチャート1位 “ぶっちぎりのセンター”抜きで高品質ポップを量産中

2014年07月28日~2014年08月03日のCDアルバム週間ランキング(2014年08月11日付)

 いまだ売れ続ける『アナ雪』が4位、そのひとつ上の3位はケツメイシ『ケツノポリス9』。ぼーっとしていると季節がわからなくなる今週のチャート。そういえばケツメ以外、季節感ってものがないですね。

 桜ソングも同じことだが、「いかにも夏うた! ビーチで恋だお祭りだ!」みたいなヒット曲をずいぶんと聴いていない気がする。もうそういう時代じゃないってことだろうか。だとすると、相も変わらず水着ギャルに囲まれた夏うたシングルを出し、相も変わらぬアルバム・ジャケットで上位に食い込んでくるケツメイシは凄いなと思う。彼ら、パーティーなんだけど全然キバってない。曲調はアッパーでもメロディは決して無理しない。「男だからそりゃエロいさ」と「中身オッサンだからそりゃ疲れるさ」というWの本音が自然と漏れてくる感じ。無理しないからこそ続く安定感は、一度でも「アゲアゲ夏ヒット」を飛ばしたことのあるグループなら、絶対に嫉妬するものではないかと思う。

 2位JYJは、元東方神起のジョンス/ユチュン/ジェジュンによるユニット。前所属事務所やマネジメントとの確執のため、一時期は存在すら抹消されかけていたが、それでも作品を出せば16,866のセールスだ。熱心なファンによって支えられている、というのは、アーティストとファンの繋がりを深く濃いものにするだろうし、一連のトラブルは、ちょっといやらしい言い方をすれば、双方の気持ちをドラマティックかつヒロイックにさせたのではないか。不安定ゆえに燃え続ける情熱。これもまた納得の2位。

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