海外で快進撃のBABYMETAL 各国メディアはどう評価している?

 海外メディアの報道には「これはメタルなのか?」といった趣旨のものも多い。イギリスの名門紙「The Guardian」は3月13日付の記事「日本のハイソックスを履いたロックスター」で「頑固なメタルファンはこのバンドのコンセプトを全く理解できないかもしれない。映画『バトルロワイヤル』のように、スリップノットとアクアとスクリレックスが同時に競演するかのような惨事。普通のアイアンメイデン・ファンにはおそらく受け入れられないだろう」としながらも「日本人はいつだって人と違うやり方をする。日本のリスナーは最先端な音をバラバラに寄せ集めた音楽でも、何の疑問もなく受け入れてくれる。BABYMETALは悪魔のように手段を選ばぬ天才の策謀家が生み出した新しい音楽なのだ」と紹介。(参考:The Guardian

 またアメリカの名門誌「TIME」は「BABYMETALはホンモノのメタルファンも味方にすることが出来るか?」と題した記事で、メタルフェス「ソニスフィア」に出演することが発表された彼女たちについて特集。「ゴス衣装を着飾ったキュートな3人組が選んだのはポップとダブステップを歪曲したヘヴィメタル。彼女たちはJ-POPとメタルを混ぜて『カワイイ』をやりたいと明確に示している。BABYMETALが新しいシーンを切り開く存在になるか、それともただの一発屋で終わるのか。今回ソニスフィアで本物のメタルファンを唸らせられるかどうかが、今後彼女たちの進むべき道の大きなヒントになるだろう」とした。(参考:TIME

 日本在住の外国人向け紙「JAPAN TIMES」はアルバム「BABYMETAL」について「このアルバムはアイドル・シーンとヘヴィメタル両方のバカバカしさが満載であるが、しかし冗談のレベルをはるかに超えている。これは数多くのメインストリームの“真面目な”メタル・アルバムよりもずっといいフルアルバムだ。BABYMETALの実力とその背後で演奏しているプロの音楽家は、このアルバムの質で高く評価されるべきである」と綴っている。(参考:JAPAN TIMES

 BABYMETALは7月1日からワールドツアー『BABYMETAL WORLD TOUR 2014』をスタートされる。BABYMETALが現地ファンにどう受け入れられ、実際に彼女たちのパフォーマンスを観たファンやメディアが一体どんな反応をするのか。今後の活躍が今から楽しみだ。
(文=北濱信哉)

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