ライブDVD『「Songs Of Life」Release Tour Final in OSAKA』インタビュー
「すべて出し切った」レゲエシーンの貴公子TAK-Zが語る、2000人超ライブ実現までの道
――その実現を祝うように、TAK-Zさんなじみのゲストが大挙登場するステージになりました。
TAK-Z:ワンマンなのに、これだけのゲストを呼んでいいのかな? とも思いましたけど、やっぱりシンガーなんでディージェイに登場してもらったらステージが映えるし、全然違う色が重なるごとに化学反応が生まれて本当に楽しかったですね。
――中でもBIG BEARさんとの共演には涙ぐむご自身の姿もあり、思いはひときわ強かったかと。
TAK-Z:そうですね。BIG BEARの登場シーンは、今回のDVDの中でも一番の見どころだと思っています。彼の言葉にもグッときましたし、そこも包み隠さずDVDには収録できました。あと、NATURAL WEAPONとやっている「祭りのあと」と「あとの祭り」はみんなの反応がよくて印象に残っています。WEAPONは活動当初から知っている仲間だし、BIG BEARと一緒に僕の夢を一番近くで見てくれていたこともあって、曲が切り替わるときに「ついにやったな、TAK-Z」って言ってくれて、また涙が出てきました。CHEHONも含め、憧れでもあり仲間でもある存在と、こうして自然と楽しんでいるライブを行えたことは、本当にうれしく感じています。
――この日の会場には、以前シンガーになるのを反対していたお母さんと、おばあちゃんが共に駆けつけたそうですね。そのことも感慨深かったんじゃないですか?
TAK-Z:僕のおかんとおばあちゃんが、近所のおばちゃんや80~90歳のおばあちゃんたちを20~30人連れて来てくれたんですが、2階席がシルバーシートみたいになってて(笑)。
――ははは。近くで見てきた家族にとっては、なおさらいろんな思いがめぐって胸熱くなるライブだったでしょうね。
TAK-Z:みんなが僕の歌と一緒に合唱してくれてるの見て、「ホンマすごいなあ。感動した」って話してくれました。でも、これに甘えず、もっとがんばろうって、さらに思うようになりました。
――そんな目の前の夢のライブを実現した今、さらなる夢や目標についても聞かせてもらえますか?
TAK-Z:全員で合唱する「BELIEVE YOUR SMILE」を今回のライブの最後に持ってきたのは、自分1人ではここまで辿り着くことはできなかったし、仲間や家族の支えあってこそ。ツアーやフェスでいろんなアーティストと一緒に曲をやるのも楽しいんですけど、今後はフィーチャリングなしの単独ライブもやっていきたいし、関西でいえば大阪城ホールも2~3年後の目標にしてがんばりたいと思っています。そして、もっともっといろんな世代にレゲエという音楽を広めるためにも、歌い続けていきます。
(取材・文=一ノ木裕之)
■リリース情報
『「Songs Of Life」Release Tour Final in OSAKA』(SCORPION INTERNATIONAL RECORDS)
発売:6月18日
価格:3,780円(税込)