『Sound Room』最終回にA.B.C-Zとback number リリー「アーティストの人間性感じた」

 続いてのゲストはback number。リリーはデビュー前から彼らのことを知っていたようで、彼らの歌詞やバンド名に惹かれていたという。リリーが「『昔の彼女にとって、自分はバックナンバーだから』っていうスタンスとかいいよね」と、彼らの後ろ向きなエネルギーの強さに感心すると、ボーカルの清水依与吏が「付き合ってた女の子がバンドマンに取られて。そのバンドをつぶそうと思って結成しました」とバンドを結成した理由も後ろ向きであることを語った。

 恋愛観を語ったトーク中に、中居から「顔がふざけている」と指摘された清水は思わずビックリ。納得できない清水に対し、リリーが「面白いことを言う直前の東野さんに似ている」と、彼の愛嬌のある顔について言及した。

 失恋ソングを歌うことが多い彼らが、今回披露した楽曲「繋いだ手から」について、清水が「自分の不幸には気づきやすいけど、自分の置かれている幸福には気づけない。別れた後で本当の大事さに気づくことが多いので、そこを今回は歌にした」と語ると、リリーは「男はどっかで『別れた彼女には今でも好きでいてほしい』なんて思いがちだからね」と、男性同士だからこそわかりあえる、後ろ向きな恋愛観を語った。

 同番組では恒例の、歌詞を紐解いていくコーナーでは、中居は「誓った夜の僕には なんて言い訳して謝ろう」という歌詞に注目。清水は「あたしのこと好きって言ってくれてたじゃない!」と、歌詞の中の女性に扮して詰め寄る中居に対し、「なんていうか......『すいませんでした』しか言えないですね」と悪ノリして返すと、リリーから「家庭裁判所じゃないんだから」とツッコまれた。

 後半では、経験豊富なリリーに対して、back numberのメンバーが恋愛相談をするコーナーへ。ドラムの栗原寿が「スタートラインには立てるけど、ゴールが決められない。手をつないだり、ご飯には誘えるけど、その後のアクションが出来ない」と相談。それに対しリリーは「どっかで良いやつに見られたいんだよね」と、栗原の気持ちをズバッと見抜いた。

 今回披露した「繋いだ手から」という曲は、清水が過去に体験した恋愛を元に作られたものだ。リリーの「女性は別れたあとに悪いことばっかり思い出すんだよね『あいつ最低だったからなあ』とかね」

 最後に、今回最終回を迎えた同番組に対し、リリーは「歌詞の内容やアーティストの人間性など、彼らを近くに感じられる番組だった」と感想を語った。また、一番印象に残ったアーティストとして、2回出演した舞祭組を挙げ、彼らの成長ぶりを称えた。中居が一番印象に残ったのは吉田山田で、「ストレートな歌が心に響いた」とのこと。リリー&中居の軽妙なトークで、アーティストの意外な側面を照らしてきた同番組。二人のかけあいがまたいつか、何らかの形で鑑賞できることを期待したい。
(文=編集部)

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