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『PUBG』対『フォートナイト』訴訟問題 両作の類似点と相違点を検証

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 ユーザーやメディアを含め、多くの人間が知らない水面下で進行していたPUBG corp.と『Fortnite』(フォートナイト)を運営するEpic gamesの訴訟問題が、各方面で様々な議論を巻き起こしている。

 既報のように、PUBG corp.は「『フォートナイト』が『PLAYUKNOWUN’S BATTLEGROUNDS』(PUBG)の著作権を侵害している」と認識し、提訴に至ったわけだが、SNS上では今回のPUBG陣営の動きに対し、疑問を抱えるユーザーも一定数見られた。こうした声が挙がる理由の一つに、すでにアメリカでの提訴が伝えられていた『荒野行動』と比較しても、フォートナイトはPUBGと差別化を図ることができている、との見方もあるようだ。

 そもそもPUBGとは、韓国に拠点を置く開発会社Blueholeが手がけたバトルロワイヤルゲーム。フィールドに降り立った計100人のプレイヤーで戦闘を行い、最後に残ったプレイヤーが勝利という分かりやすくもインパクトの大きいゲーム性で、2017年3月の早期アクセス版から販売本数を伸ばし、2017年度だけでも世界で700億円に迫るセールスを記録した。2018年5月16日には日本でもモバイル版の配信が開始されており、バトロワゲーム市場の開拓者という立ち位置である。

 一方、Epic gamesがおくるフォートナイトは、バトルロワイヤルに独自のクラフト要素をミックスさせたことで話題となった。これは素材アイテムを用いてゲームフィールド内にオブジェクトを生み出すシステムで、バトロワ作品における戦術の多様化をもたらすことに成功。結果として2017年9月の登場以降じわじわと評価されていき、2018年3月に差し掛かる頃には、PUBGを超える約130億円のセールスを記録。5月21日にはEpic gamesがフォートナイトの大会賞金として110億円を用意すると発表しており、現在バトロワゲーム市場で最も注目を浴びている存在だ。

 このPUBGとフォートナイトの両作品間における大きな類似点は、基本的なゲームルールにある。バトルロワイヤル作品はその特性上、開始プレイヤー人数や安全地帯の縮小スピードといった構成要素が似通ってくる。これは他のPUBGフォロワー作品でも同様で、この点に変更を加える作品と、そのまま変更せずにゲームルールに採用する作品の割合はまちまちといったところだ。フォートナイトは、上述したクラフト要素やコミカル寄りの個性的なキャラクタースキン、そしてエモートでPUBGと差別化を進めている。

 また、両作品の収益モデルの違いも、訴訟問題を客観的に判断する上で重要だ。PUBGの販売価格は3,300円で、Steam上での売上や少額のアイテム課金を主な収益源としている。対するFortniteは基本料金無料のF2P方式で、ゲーム内ストアで提供されるスキンやエモート等のアイテム販売が収益源。直接的なルートボックス販売ではなく、あくまでランダム性を排した少額課金システムを構築している点が特徴だろう。加えて、PUBGとゲームの根幹となる基本システムで類似点は少ないとは言えないものの、オリジナル性の高い付加価値を生み出し、時間と共にユーザー人気を獲得したことは事実である。

      

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