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ゴールデンボンバー歌広場淳が明かす、eスポーツ大会に出場した理由「ゲームで“まじ”になれば人生が変わる」

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大のゲームフリークとして知られ、ゲーマーからの信頼も厚いゴールデンボンバー・歌広場淳。“本業”で大ブレイクを果たし、多忙な日々を送る彼が、なぜ今「ゲーム/eスポーツ」について語り、大会にまで参加しているのか。ゲームとの出会いから、「救われた」とまで語る格闘ゲームへの思い入れまで、ライターの藤谷千明が聞く。(編集部)

近所の駄菓子屋で「ストリートファイターII」に夢中になった 

――歌広場さんはゴールデンボンバーのメンバーとしてのご活躍はもちろんですが、クイズ番組やドラマレビューなど、様々なジャンルに精通されていることを活かした活動をされています。中でも近年はeスポーツにも積極的に関わっていますよね。たとえば今年のEVO JAPANではAbemaTV中継のコメンテーター仕事も好評だったように思います。今、なぜeスポーツに力を入れているのでしょうか?

歌広場:もともとゲームが大好きな少年だったんです。それこそ「eスポーツ」という言葉が存在しなかった小学生の頃からずっと。それで「今なぜ?」という質問に答えるのであれば、「そろそろ自分の好きなものを出してもいいかな?」と思ったんです。ゴールデンボンバーとして活動していて、ある時期まではヴィジュアル系以外の自分の好きなことをあまり表に出していなくて。でもとあるタイミングで宝塚やミュージカル、K-POPといった自分の好きなものの話をしたら、「そんな世界もあるんだ」と僕の話をきっかけに興味を持ってくれた人が出てきたんです。

――Twitterのフォロワーだけでも相当の数ですからね、ある種のインフルエンサーですよ。

歌広場:当然、逆に反感を買うというか、そういう話に反発する人もいるんですけど、好きなものを積極的に出して行く方が僕自身が楽しいし、ワクワクするんですよね。だから「僕の活動を通してゲーム業界に貢献を」みたいな大それたことは考えてはいないです。……ちなみに、この話「eスポーツ」の定義とかは必要ですか?

――それはかなり話が煩雑になってしまうので大丈夫です。

歌広場:良かった(笑)。

――でもその質問で、歌広場さんが「ガチ」の人ということがわかりました(笑)。もう少し具体的なゲーム遍歴を教えてください。

歌広場:もちろん子供の頃からコンシューマー機で遊んでいましたけど、原体験としてあるのは、ゲームセンターではなくて近所の駄菓子屋に置いてあったMVS4(編注:4本のロムカートリッジをセットできる、NEOGEOの業務用ゲーム基板。低コスト&省スペースが強みで、小規模の店舗にもよく置かれていた)です。そこで「ストリートファイターII」に夢中になりました。その後、ゲームセンターに行くようになり、当時流行っていた「スーパーストリートファイターII X」「THE KING OF FIGHTERS ’94」「真SAMURAI SPIRITS 覇王丸地獄変」など、格闘ゲームにハマって。「バーチャファイター2」や「鉄拳」もすごく盛り上がっていました。子供だから最初はそのゲームをやれば良いのかあまりよくわからないまま、大人のプレイを脇で眺めていました。百円玉を握りしめて(笑)。

――そんなゲーム少年だった歌広場さんが、今ではプロの集まる番組や、大きな大会に参加するようになり……。

歌広場:その少年期から今やっていることの間に、すごく乖離がありますよ。要はその間にゴールデンボンバーが有名になっているんですよね。さっきも言ったように有名になってなんでもできるようになったら、やりたいことのひとつがゲームだったんです。それは仕事にしたいというわけではなくて、僕がゲームの話をすることによって、誰かがゲームに興味を持つかもしれない、それで人生が救われるかもしれないというか。

――なるほど。

歌広場:なんでそう思うかというと、僕自身が様々なカルチャーに生き方を教えてもらった、人生を救われたと思っているからです。ヴィジュアル系もそうだし、ゲームだってそう。そうやって僕を生かしてくれたものに感謝の気持ちがあるんです。ありがたいことにゲーム好きが徐々に様々な人に認知されるようになって仕事もさせていただけるようになったんですが。

僕がゲームの大会に出たら、良くも悪くもニュースにはなる

――お仕事としてゲームに関わってみていかがですか?

歌広場:色々声をかけていただいてゲーム関係の仕事をするようになって気づいたのは、ゲームって世間から理解されていないし、嫌われているというか好かれていないと感じました。ちなみにその「ゲーム」に「ヴィジュアル系」や「K-POP」など、他の僕の好きなものを代入しても成り立ちます。つまり、世の中の大半の人は自分がわからないもので人が盛り上がっていることが癪にさわるみたいなんですよ! ……ちょっとネガティヴなところが出てきてしまいましたね。

――そこから反骨精神ではないですけど、「見返してやる」みたいなところもあるのでは。

歌広場:それはあると思います。でも僕が自分の人生の経験から得たことは、楽しそうなことはとにかくやってみることなんです。それが結果、仕事にだって繋がっている。昔の僕みたいに「死にたい」と思っていた人が、色々な楽しいことを知って生きやすくなるかもしれない。なんでそんなことを思うのかというと、僕自身が昔、誰かにそうやってほしかったからなんです。

――ご自身がカルチャーのハブとして発信していきたいということですね。

歌広場:それに、ゴールデンボンバーの中で音楽面で頑張れない分、他で頑張っていきたいというのもあります。今更僕が他のことをやっていても「音楽真面目にやって!」という人は少ないでしょう。それはボーカルの鬼龍院翔に頑張ってもらうしかない、となる。たとえば僕がゲームのプロライセンスをとったとするじゃないですか。そういうことをゴールデンボンバーのステージパフォーマンスでネタにすることもできるかもしれない。そこは相乗効果もありますよね。

――たしかに。

歌広場:それに今ってメディアの時代じゃないですか。たとえば「ゲーム」という言葉だとニュースとしての引きはなくても、「eスポーツ」なら話題性があるとして色んなメディアがとりあげる。極端な話、僕個人がゲーム大会に参加した、だとニュースバリューはなくとも「ゴールデンボンバー歌広場がeスポーツの祭典に参加」だとニュースになるんですよ。それって良いか悪いかは別として、「わからない人」にわかってもらえる努力をしたいというのが僕のスタンスなので、僕の好きなものが世に出て、これまで届かなかった範囲の誰かに情報が届くんだったら、それでいいと思っている節があります。

――冒頭に「ゲーム業界への貢献は考えていない」と仰っていましたが、これまでのお話を伺っていると、ゲーム業界を盛り上げたいという最前線のプロゲーマーたちのスタンスにも通じるところが多いと感じました。認められていないことに対して、その「もがき」というものをプロゲーマーは皆経験してる。歌広場さん自身、バンドで身を立てていくことに周囲から反対もあったと思うんです。ましてやエアーバンドという前例のないものに対しては摩擦も大きかったのでは。

歌広場:あったんでしょうね。そこにいちいち凹んでたら仕方ないとは思います。これはゴールデンボンバーではなく、僕個人の考え方ですけど、この活動に商業価値が生まれなかったとしても希少価値は絶対生まれるだろうと思ったんです。だってそもそも「やってる人」がいないわけですから。希少価値だって価値は価値なので。親からもヴィジュアル系を何回も否定されてきたんですけど、「でも仕事になったよ、紅白出れたよ」となると認めてくれるようになった。もちろん、自分が好きじゃないことだったら投げ出していたかもしれないですが。

      

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