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『ひよっこ』インタビュー

有村架純が語る、『ひよっこ』ヒロインを演じて得たもの 「みね子は守りたい大切な存在」

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 今年4月から放送されたNHKの連続テレビ小説『ひよっこ』が9月30日に最終回を迎える。1960年代を舞台に、奥茨城で育った谷田部みね子が、さまざま出会いと別れを経験しながら、東京に根を張り生きていく様が描かれてきた。

 リアルサウンド映画部では、本作の主人公・みね子を演じた有村架純にインタビューを行った。『ひよっこ』が愛された理由から、岡田惠和脚本の魅力、みね子役を通しての成長まで、じっくりと語ってもらった。【インタビューの最後には、チェキプレゼント企画あり】  

「これ以上にグッと耐えるものがあるとしたら次はなんだろう」

——有村さん自身はこのドラマを通じてどんな成長を感じますか。

有村:何かに耐えるっていうことはもう任せてください(笑)。これ以上にグッと耐えるものがあるとしたら次はなんだろうと思いつかないくらい、何でも受け止められる気持ちはつきました。そして、本当に気持ちって作品に表れるんだなということをすごく感じました。お芝居の上手い下手ではなく、作品にどれだけの気持ちを注げるか。役に対して、キャストやスタッフさんに対して、どういう想いで、どれぐらいの熱量でいられるか。それを一番大事にしなくてはいけないと学びました。

 ——昭和の時代を生きる役を演じるなかで、自身の中で変化はありましたか。

有村:当時を生きてきた方々に対して、より尊敬の念をいだきました。戦争を経験し、常に死と隣り合わせで生きてこられた方々が繋いでいた時代。その時代を生きるにあたって、たくましさや強さを持ち合わせた女性が多かったんだなと強く感じました。

——この作品が多くの視聴者に愛されている理由はなんだと思いますか。

有村:第1週の台本をいただいた時から、現場の士気がとても上がっていたのが印象的でした。そして、最後まで現場にはネガティヴな雰囲気がなかったんです。それは、登場するキャラクターひとりひとりが、のびのびと生きている姿が描かれていたからです。だから、岡田さんの書く脚本が素晴らしかったというのが一番の理由じゃないでしょうか。

——岡田脚本を演じる楽しさ、難しさは?

有村:岡田さんはひとりひとりのキャラクターをとても大事にされるので、このキャラクターはいいや、というのが一切ありません。役者として、それはものすごくうれしいことです。以前、岡田さんが脚本を手掛けた映画『阪急電車〜片道15分の奇跡〜』に出演させていただいた時もそうで、小さい役でも、大切にしたいセリフが必ずありました。難しいと思ったのは、セリフの間合いや息の出し方です。岡田さんの脚本には、句読点が複雑に入っていたり、セリフとセリフの間に「というか」「うーんと」「ええと」などの話し言葉が入っているので、感情を繋ぎ合わせながらそれを表現するのは難しかったです。

「時子と三男に2人仲良く幸せに結ばれてほしいって思っていました」

——“さおり(伊藤沙莉)と三男(泉澤祐希)”の恋が結ばれる展開がありましたが、正直なところみね子は“三男と時子(佐久間由衣)”が結ばれてほしいと思っていた?

有村:最初からずっと時子と三男に2人仲良く幸せに結ばれてほしいって思っていました。けど、やっぱり岡田さんが描くハッピーエンドってきっとこうなんだろうなと思うし、『ひよっこ』という作品の中での三男のハッピーエンドもこの形が正しいんだろうなと考えました。三男って本当に男らしくて男前だなって思うからこそ、今はさおりさんと幸せになってほしいと思います。

(提供=NHK)

——省吾(佐々木蔵之介)さんと愛子(和久井映見)さんについて、2人の大人の恋を見守るシーンでは、撮影時に独特の緊張感などはありましたか。

有村:2人がホールで話しているシーンと調理場で盗み聞きしてるシーンは分けて撮影をしていて、声だけ流してもらっていました。実際には、2人ともいらっしゃらなかったんですけど、元々台本でそのシーン読んだ時にグッとくるものがありました。私は、愛子さんが大切な人を戦争で亡くしたって聞いてからずっとひっかかっていて、とにかく幸せになってほしいと願っていたので、お互いに大切な人を亡くした同士、2人の人生を歩んでいくという必然的な結ばれ方はすごく素敵な出会いだと思いました。テストをやらずにすぐ本番の撮影に入ったのですが、声だけでもお互いの想いをすごく感じるので自然と涙が溢れ出てきて。不思議と感情に任せてできたシーンでした。

——約10カ月間の撮影の中で一番印象に残っているシーンは?

有村:お父ちゃん(実・沢村一樹)に会う前までの16週から18週ですね。島谷(竹内涼真)さんとお付き合いして仲良くなって、その週の終わりにはお別れのシーンを撮影するという感情の起伏が激しい1週間があって、精神的な面で辛かったんです。その時は体力的にも辛い部分もあり、複雑な感情がありました。一番、みね子が人間らしく感情をぶつけるシーンなので、監督もすごく大事に撮ってくださりました。

——その辛い経験をどうやって解消していましたか。

有村:どうしても余裕がありませんでしたし、不安定になる時期もありましたが、現場を止めるということは絶対にしたくなかった。だから、時間がなくても、セリフは絶対に入れて現場に行くことは決めていて、体調が悪くとも絶対止めないぞという強い気持ちで臨んでいました。ですが、その間は自分との戦いで、家に帰ってどうしても溢れる想いが込み上げてきて泣く夜もありました。そんな時は友達や家族に励ましてもらい、マネージャーさんからも、ポジティブな言葉をたくさんもらったので、前向きに考えることができました。周りの方々に助けてもらうことが多かったです。

      

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