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『銀魂』も前評判高し! 元祖2.5次元男子=小栗旬が『CRISIS』で見せる3次元演技

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 “2.5次元”というジャンルの先駆けとなったミュージカル『テニスの王子様』(略称:テニミュ)初演から14年、2次元である漫画のキャラクターを3次元(実物)の俳優たちが実演するという意味の“2.5次元”という言葉はすっかり定着した感がある。近頃は、舞台『テニミュ』や『ナルト』、『弱虫ペダル』などに出演する若手イケメン俳優に取材すると、「僕らはいわゆる2.5次元というか」、「2.5次元男子としては原作の場面を忠実に再現したい」などと語ってくれるので、昭和生まれのライターとしては「最近の子は自分で言うんだ~」と軽く驚くことも。彼らは10代から20代前半で、ものごころついたときから『テニミュ』があった“2.5次元純粋培養世代”とでも呼べるかもしれない。そして、今年はあの『キャプテン翼』(原作漫画の連載開始は1981年!)も舞台化され、使えるコンテンツはとことん使うという業界の勢いも感じずにはいられない。

 ご存知のとおり、漫画原作が席巻しているのはライブ・パフォーマンス業界だけではない。映画やTVドラマを制作する映像業界でも、漫画かベストセラー小説が原作でなければ、まず企画が通らないと多くの作り手がその内情を明かしている。それは、企画にGOサインを出す人たちにとっては、原作の知名度を見込んでのマーケティング(例えば原作が300万部突破なら動員数何万人見込みというように)が大きな判断材料になるからだ。当然、俳優たちも、原作付きの役柄を演じることが多くなる。

 例えば、国民的アイドルグループの嵐で考えてみても、二宮和也は『GANTZ』の玄野計、松本潤は『花より男子』の道明寺司、大野智は『怪物くん』、櫻井翔は『謎解きはディナーのあとで』(ライトノベル原作)の執事・影山、そして相葉雅紀は現在、ビロードのジャケットを着て『貴族探偵』(小説原作)を演じている。どんなスターであっても“原作に寄せる”ことを求められ、ちょっとしたコスプレをこなさなくてはならない。それが原作もの。そして、どんなに努力してキャラを体現しても、ネットでは「原作のイメージじゃない」と叩かれてしまう。それが実写化だ。実写化作品の取材をすると、キャストはみな多かれ少なかれ原作のプレッシャーを感じていて、スター性のある人ほど不自由そうにも見えるのだが、そんなしんどさを承知で、次々に漫画の主人公を演じてきた映像界の“元祖2.5次元男子”がいる。それが小栗旬だ。

 小栗旬は、生徒役で連続ドラマに出始めた初期の『GTO』、『ごくせん』から漫画原作とは縁があり、2005年の『花より男子』(花沢類役)から2007年の『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』(佐野泉役)へと、少女漫画原作のドラマで理想的な男子を演じたことが、彼のブレイクのきっかけとなったのは間違いない。彼の日本人離れた8等身スタイルは、漫画から抜け出したようでこの路線にハマった。しかし、主演クラスになったそこからもすごかった。

 ドラマスペシャル『名探偵コナン』ではあのコナン、映画『クローズZERO』では主人公の滝谷源治を演じ、主演映画『岳-ガク-』や『宇宙兄弟』も漫画原作。髪型も演じるキャラに合わせて茶髪になったりアフロになったり。小栗自身、熱心なコミックファンとして知られるが、まさに漫画実写化と共にキャリアを築いていく。2014年以降は毎年のように「えっ、小栗さん、今度は『ルパン三世』やるんだ」、「『信長協奏曲』の信長も? 高校生役なのに?」と漫画愛好者を驚かせてきた。もちろん、「原作のイメージとちがう」と言われることもあっただろうが、キャラクターになりきるというよりは、役を自分に引き寄せるようなアプローチで、多くの作品を成功させてきた。

      

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