EXILE AKIRAが振り返る、10年間の歩みと躍進の理由「迷いのない自信は最強のエナジー」

EXILE AKIRAが振り返る10年間の歩み

 EXILE AKIRAが、デビュー10周年のメモリアルブック『THE MAN OF EXILE AKIRA 2006-2016』を完成させた。企画構想から1年をかけて制作されたという本書は、EXILEとして、役者として、さらにはファッションアイコンとして歩み続けた10年間を凝縮。AKIRA自身による振り返りテキストや写真家・Kei OGATA氏によるロサンゼルスでの撮り下ろし写真といったオリジナルコンテンツから、貴重なプライベート写真や新聞のスクラップまでもが収められており、非常に網羅性の高い一冊となっている。また、HIROやATSUSHIをはじめとした各界ゆかりの人物たちから寄せられたコメントからは、AKIRAの実直で飾らない人柄や愛される理由を垣間見ることができるだろう。今回リアルサウンドでは、本著発売後のEXILE AKIRAにインタビュー。改めて10年の活動で得たことやEXILE TRIBEに抱く思いの丈を語ってもらった。(編集部)

過去と未来が交差する視点から、ひとつのビジョンを示す

ーー『THE MAN OF EXILE AKIRA 2006-2016』は、AKIRAさんの視点からEXILE、そしてLDHの10年の歩みを切り取った写真集となっています。このタイミングで本書を出版した理由は?

AKIRA:本書の発売日は、僕がEXILEに加入してからちょうど11年目になる6月6日で、新たなスタートを切るという意思表明は当然あります。加えて、今はEXILEにとっても、良い意味で大きな変革期です。HIROさんや、初期メンバーの先輩方がパフォーマーを勇退されて、新たなポジションで道を切り拓いている一方で、若手のメンバーも続々と育っています。僕自身はEXILEの第二章から加入したメンバーで、先輩の背中を追ってきた立場でありながら、後輩たちを引っ張っていく立場でもある。だからこそ、EXILE TRIBEの中核として、過去と未来が交差する視点から、ひとつのビジョンを示すことができると考えました。本書を通じて、昔からのファンには懐かしさを感じてもらえるでしょうし、新しいファンには発見があると思います。しかも、ただ過去を振り返るのではなく、そこから先にある僕らの未来を感じることができるはずです。

ーー実際に出来上がった本書を読んで、改めて感じたことは?

AKIRA:本当に色々やってきたなと(笑)。こうして10年の歩みを振り返り、EXILEというグループは単に流行り廃りを追ってきたのではなく、明確な信念があって続いてきたんだということを再認識しました。ファンにどんなメッセージを届けたいのか、そのためには何をすべきなのか、各々が真剣に考えてきたということは、読んだ方にも伝わると思います。メンバーが増えたり、新たなプロジェクトが始動したりしたのも、すべて現在につながっています。この歴史があって、今のEXILE TRIBEがあることを伝えていくのも、僕の役割だと考えています。

ーー写真を観ていると、メンバー間に強い絆があることも伝わってきますね。

AKIRA:普段は、決して表に出さないような写真もたくさん入っていますからね(笑)。特にATSUSHIくんが提供してくれた僕の若かりし写真はかなり爆笑モノなので、必見です。そういうノリも含めて見ていただくと、EXILEがシンガーやパフォーマーが集まっただけのグループではないってことが、よくわかると思います。僕らにとっては、もちろんひとつのチームであることに違いはないんですけれど、個々が夢を分かち合う“場所”みたいなイメージがあって。だからこそ、新しいメンバーが増えることも、新たなグループができていくのも自然なことで。三代目 J Soul Brothers、GENERATIONS、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE、どのグループもすべてEXILEの歴史に連なっていて、夢を分かち合っているんです。その絆もまた、本書に収めたかったものです。“THE MAN OF EXILE”というタイトルは僕の発案ですが、EXILE TRIBEのメンバーは全員が“THE MAN OF EXILE”で、同じ精神を共有しているんですよ。

ーーその“THE MAN OF EXILE”の精神を具体的にいうと?

AKIRA:僕が好きな言葉で、「開拓者は常に前だけを見ている」というのがあるんですけれど、その精神はみんなが持っていると思います。あとは“for EXILE”ですね。メンバーそれぞれパフォーマーやボーカル、俳優業、モデル業など、個人でも活動していますが、その活動がいずれチームのためにもなることを意識しています。EXILE TRIBEという場所があるからこそ、個の活動にも力が入るのは、僕らの大きな強みです。

ーー本書の付録DVDのドキュメンタリーでは、AKIRAさんがEXILEに加入する前に、LAロケに同行したときの貴重な映像も収録されていますね。

AKIRA:「HERO」のMV撮影のときですね。HIROさんに「僕も付いていって良いですか?」って言って、MVの勉強という名目で同行させていただきました。そのときはまだ、EXPGのインストラクターだったんですけれど、HIROさんたちのカッコイイ姿を見て「絶対にEXILEになる」って決心したんですよね。当時のHIROさんは35歳で、まさに今の僕と同い年。その後、HIROさんはみんなを引っ張って、ここまでEXILEや会社を大きくしました。その背中を見ているから、僕もこれからが頑張り時で、自分の道を切り拓いていかなければいけないと思いますし、そういう意味でも初心に返った気持ちでワクワクしています。今回、初めてディレクションさせていただいたスペシャルMVには、そういう気持ちも込めさせていただきました。

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