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1stアルバム『THAT'S A FACT!』リリースインタビュー

Mia REGINA×Arte Refact 桑原 聖&本多友紀が考える、“アニソン”の定義と2010年代の展開

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 ディアステージ発の3人組アニソンボーカルユニット・Mia REGINAが、12月7日に1stアルバム『THAT’S A FACT!』をリリースした。同作は各メンバーによる作詞楽曲やソロ歌唱曲のほか、田中秀和(MONACA)、畑亜貴、本多友紀(Arte Refact)、桑原 聖(Arte Refact) 、山本恭平(Arte Refact)、エンドウ.、高田 暁、山下洋介、酒井陽一、ラムシーニ、森本貴大、倉内達矢、Kon-K、高野裕也とバラエティ豊富な作家陣が参加した、ポップでありながらも実験的な作品に仕上がっている。リアルサウンドでは今回、メンバー3人と本多友紀(Arte Refact)、桑原 聖(Arte Refact) による対談を企画。それぞれのルーツや、アニソンボーカルユニットとしての矜持、彼女たちが意識したという90年代〜00年代のアニソンと、10年代のアニソンについて、大いに語り合ってもらった。(編集部)

5人のルーツ、そしてMia REGINAとArte Refactの出会い

20170103-mia4.jpgささかまリス子(左)と上花楓裏(右)。

ーー3人はそれぞれ『アイカツ!』出身ということや、ディアステージ発という冠が注目を浴びていますが、そもそも1人の歌い手として、どんなアニソンに影響を受けるところからキャリアをスタートさせたのでしょうか。

上花楓裏(以下、楓裏):私はゲーム音楽がずっと好きなんです。ディアステージで働き始めたり、Sound Horizonにハマったりして、いままで自発的に聴かなかったアニソンを聴くようになりました。ディアステージはアニソン好きな人が間近にいる環境だったので、その人たちの前で6年間くらい毎日アニソンを歌い続けたことで、自分たちの知識も一気に深くなったと思います。

霧島若歌(以下、若歌):私は主に90年代のアニソンを聴くことが多いのと、『pop’n music』の楽曲も好きでした。でも、一番衝撃を受けたのはUNDER17(桃井はること小池雅也による音楽ユニット)ですね。確か、リス子はバンドをやっていたんだよね?

ささかまリス子(以下、リス子):楽器で映えそうなアニソンばかりをコピーしていましたし、アニソンではないですが『東方Project』もかなり影響を受けました。あとはキャラソンに夢中になることも多いですね。一番衝撃だったのは『おねがいマイメロディ』のキャラソンで。一見子供向けアニメのように思えるのですが、要所に大人の遊びが散りばめていて楽しいですし、楽曲もかなり濃さがあるものに仕上がっているんです。

本多友紀(Arte Refact・以下、本多):『おねがいマイメロディ』のキャラソンってすごいですね。さすがにそれは聴いたことがないので驚きました。

20170103-mia5.jpg霧島若歌。

ーーさすがの知識量ですね……。Arte Refactは同人サークルからスタートした制作チームですが、現在は設立から5年を迎え、アニソンを手がけることも多くなっています。

桑原 聖(Arte Refact・以下、桑原):いまは立ち上げ当時のメンバーがあまり残っていなくて、新しい人間が多いんです。個人的にアニメやゲームが好きということもあり、こうして関わらせていただけているのはありがたいことですね。

ーー本多さんは昨年末、Arte Refactに入社したばかりですよね?

本多友紀(Arte Refact・以下、本多):そうなんです。音大を出て、バンド活動をしながら作家としてもコンペに参加していたのですが、2015年の末からArte Refactに所属しています。

桑原:もともと知り合いではあって、少し前から「うちに来なよ」と言っていたのですが、バンド活動が忙しかったのも影響して、このタイミングでの入社となりました。

20170103-mia6.jpg桑原 聖(左)と本多友紀(右)。

ーー本多さんと桑原さんはどのようにしてアニソンと出会いましたか?

本多:僕は上松範康さん(水樹奈々の作編曲などを主に担当)をはじめとする音楽制作チーム・Elements Garden直撃世代だったので、彼らの楽曲を聴いて「カッコいいアニソン」を意識するようになりました。

桑原:僕は、アニメというよりゲームがすごく好きで、伊藤賢治さんを尊敬しているんです。アニメもそうですが、シーンにあった音楽ーー映像とリンクする音楽は、大人になってもはっきりと記憶に残っているものですし、バンドをしながらもそういう音楽を作りたいと次第に思うようになりました。

ーー確かにアニメの音楽を作るというのは、映像に寄り添いながらも楽曲としての強度を持ったものを作るという難しい課題が常につきまといますよね。Mia REGINAの3人は、歌い手として、それらの楽曲をどのように歌うことを心がけていますか。

若歌:これまでアニメ主題歌を担当したのは「ETERNALエクスプローラー」(TVアニメ『ももくり』エンディングテーマ)と「蝶結びアミュレット」(TVアニメ『装神少女まとい』オープニングテーマ)の2曲だけなので、まだ掴みきれていない部分もありますね。でも、作品のキービジュアルを観て、スタッフさんからも作品のコンセプトを聞いたりして、自分のなかでイメージを高めて、作品のことを思いながら歌うことは心がけています。

楓裏:自分の色を濃く出す、というよりは作品に寄り添えるようなものを意識していますね。

リス子:歌う段階では、アニメの展開がどうなるか不明な部分もあるので、誇張表現しすぎないようには気をつけています。あと、「強めに歌って」と言われることは多いですし、その意識は常に持っています。

ーーちょうど話に挙がったので伺いたいのですが、桑原さんは「蝶結びアミュレット」で作曲を担当されていますよね。この曲はどのようなイメージで作り上げていったのでしょうか?

桑原:その前に少しお話ししておくと、じつは『装神少女まとい』のオープニング曲って、僕と本多の書いた曲が最終選考に残っていたんです。

3人:えー!!

桑原:最終的に僕の曲を選んでいただいて、そこからブラッシュアップしたものがこの曲なのですが、キービジュアルとストーリーを伺って、「次世代のアニソン歌姫たちが歌う」ということも意識しつつ「力強さと決意、意志の強さ」をイメージした曲調にしようと思いました。で、世界観が和をテーマにしたものなので、和風音階を取り入れつつ、耳馴染みのあるアニソン感と印象に残るフレーズを残したんです。

ーー真崎エリカさんの歌詞ともマッチしていて、作品の世界観が見事に表現されています。

桑原:真崎さんは昔からずっと一緒にお仕事をしていて、意思の疎通が取りやすいんですよ。<ほらほらおいで>という部分は、僕の方から祠にいる狐が怪しげに誘うイメージを出すために「同じフレーズを複数回使いたい」とお願いしたり。Mia REGINAさんに関しては、その前の1stシングル(『ETERNALエクスプローラー』)を聴いていて爽やかな印象があったので、「毛色の全然違うものを作ったけど大丈夫かな」と思っていたのですが、歌録りに立ち会わせていただいて、その心配は杞憂だったと感じました。

ーー実際、3人は曲を提供されたとき、どういう印象を受けましたか?

若歌:実は私たち自身もファンの方も「ETERNALエクスプローラー」のほうを「意外な感じ」だと思っていて。昔から見てくれている方にとっては、「泥臭い」とか「ガツガツしている」というイメージも強いので、「私たちらしい曲が来た!」と思いました。この2枚のシングルで、大きな振り幅が見せれてよかったです。

ーーアルバム全体に「バトル感」というか、激しいイメージの楽曲が多いと感じたのですが、話を聞いていると、3人のカラーがにじみ出ているからなのかもしれないですね。

リス子:そうですね。特にソロ曲は個人の色をかなり色濃く出しました。1stアルバムということもあるので、私たちがどんな人か知らない人にとって、名刺代わりの一枚になったと思います。

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