>  > MACOが語る、新作の広がりと挑戦

MACO『love letter』インタビュー

MACOが語る新作の“広がり”と“挑戦”「出せる感情が増えて、恥ずかしくないと思えるようになった」

関連タグ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 MACOが、2ndフルアルバム『love letter』を9月21日にリリースする。前作『FIRST KISS』からおよそ1年、ラブソングにこだわり続ける姿勢は変わらないものの、今作ではよりさまざまな感情を素直に表現することに挑戦したという。サウンド面では生バンドによるサウンドを多く取り入れ、ライブを意識した作品に仕上がった。今回の制作に関しては、歌詞が先に浮かぶことが多かったというMACO。楽曲の制作スタイルにまで変化をもたらしたMACOの「伝えたい思い」はどこから生まれているのだろうか。言葉と歌、そしてサウンドにもこだわりぬいて完成した本作について訊いた。※最後ページに読者プレゼントあり。(編集部)

「『赤』と『青』が浮かんできた」

――今回の『love letter』は、前アルバムの『FIRST KISS』よりも内容が一貫しているようで、コンセプチュアルに仕上がっているように感じました。最後の「手紙」が1曲目の「love letter」と繋がっていて、繰り返し聴くことでより楽しめるというか。

MACO:2ndアルバムを作るにあたって、自分の中で「どんなアルバムにしようかな?」とずっと迷っていたんです。でも、「love letter」の歌詞を思いついてから、アルバムの色とコンセプトがスッと降りてきて、制作スタッフさんたちへ一斉に「自分はこういう思いでアルバムを作るから」ってメールしたんです。

――色というのはどのような?

MACO:前回の『FIRST KISS』はMVも含めて「ピンク」をイメージにしていた部分があったのですが、今回は「赤」と「青」が浮かんできました。「赤」は情熱的な色という意味合いのほかに、「ほっぺや耳たぶが赤くなった」というイメージがあるんです。で、「青」は恋を楽しんでいる自分を、冷静な目で客観視しているもう一人の自分がいるのを感じていて、「これは赤と青だなー」と思いました。

――それをアルバムに落とし込むとき、「赤」と「青」の自分として表現しようとした。

MACO:感情がその時々でバラバラなんですよね。だから自分で自分を気持ち悪いと感じることもあったりして。恋に恋している自分をバカみたいって思ったり、恋愛に一喜一憂していることが可笑しく思えたり。でも、最近はそんな自分の素をステージでもSNSでも出せるようになってきたし、作品にも散りばめていいのかもしれないと考えたんです。だからスタッフさんに初めて作品のコンセプトを細かいところまで伝えたし、そういう風に思えたことも自分としては嬉しくて。

――確かに、歌詞も主観と客観がいつもに比べ何度も切り替わっている印象を受けました。変な言い方かもしれませんが「リア充っぽくなった」というか(笑)。それはやっぱり素を出せるようになったことが大きいんですね。

MACO:リア充って(笑)。まあでも、確かにそうかもしれないですね。歌詞はある意味日記のようなものだと思っていて、その日記に書ける自分が増えたことで、より自由になったというか。

――それは、MACOさん自身のメディア出演にも関係しているのかもしれませんね。YouTubeのポスターやTVCM、歌番組などの出演が増えて、MACOさんのキャラクターがより多くのかたに広がったからこそ、次のステップに進めたのでは?

MACO:本当にそうだと思います。ラブソングが多いから、たくさん恋愛経験をしたから表現できることが増えたと思われがちですが、そういうわけではなくて(笑)。アルバムを作る前から、日常を細かく切り取って歌詞にすることが増えたんです。今まではフレーズごとに書いていたけれど、今回はタイトルが決まって、Aメロ・Bメロがこれで、サビで伝えたいことはこれ、と一曲分書き上げることが当たり前になってきましたね。

20160920-mc5.jpg

 

――ということは、必然と詞先の曲が多くなった?

MACO:多くなりました。これまでは「この曲だからこういう歌詞にしよう」と曲ありきだったのですが、今回は自分から「こういう歌詞だからこういう曲を作りたい」と、プロデューサーさんにお願いすることが増えたんです。

――今作の特徴として、MACOさんが作曲クレジットに参加している曲がこれまでよりも圧倒的に多いというポイントもありますよね。これも詞先で書いたことが影響しているのでしょうか。

MACO:間違いなく影響していますね。歌詞を書いているときに「ここでギターが欲しい」とか「ベースが入ってきて欲しい」とか、ピアノの音色まで浮かんでくることがあって、それを各プロデューサーさんに膨らませてもらっているんです。

――そこまで細かく自分で設計図を描けるようになったのは、なにか外的要因があるのでしょうか。

MACO:リア充になったからだと思います、というのは嘘で(笑)。前回の『FIRST KISS』はがむしゃらにアルバムに値するような楽曲を作ろうとしていたんです。だからこそ力の入った楽曲たちができたし、それはそれで自分の頑張りとして良かったと思います。ただ、今回はラブでハッピーなMACO以外に、自分の青い部分を出したいと決めたのは……何なんだろう(笑)。たぶん年齢的なものもあるのかもしれないです。

――なるほど、キャリアを積んだからこそ今回のアルバムがあると。

MACO:1歳変わっただけでこんなに広がるんだなと思いました。

――それは『FIRST KISS』を出してからの1年が濃かったという証明なのかもしれませんね。

MACO:だと思います。だからこそ「手紙」のような大事な曲ができたんだと思いますし。この曲は歌詞も曲も自分の中にある思いをそのまま書いて、メロディーもほとんど変えていないんです。スタッフのみんなも「いい曲だね」って言ってくれましたし、家に帰ってじっくり聴いてみたら涙が止まらなくて。本当にこの曲を書けたことがうれしいし、自分が思っていることが全部詰まっているといっても大げさじゃないですね。

「MACOが語る新作の“広がり”と“挑戦”「出せる感情が増えて、恥ずかしくないと思えるようになった」」のページです。>の最新ニュースで音楽シーンをもっと楽しく!「リアルサウンド」は、音楽とホンネで向き合う人たちのための、音楽・アーティスト情報、作品レビューの総合サイトです。

表示切替:スマートフォン版 | パソコン版