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ミスチル、Superfly、ブルエン……スポーツの名シーンを彩るテーマソングの特徴は?

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 スポーツで感動した記憶を思い出す時、同時に思い起こされるのは名シーンと共に流れていた音楽ではないだろうか。最近では、テレビ各局が主要なスポーツ大会の中継にテーマソングを起用している。例えば、これまでコブクロや絢香などがテーマソングを担当してきた『全国高校サッカー選手権大会』は、毎年プロへの登竜門としても注目される大会で、今回のテーマソングには、BLUE ENCOUNTの「はじまり」が起用されている。多くの大会では、その時代の求心力のあるアーティストの楽曲がテーマソングに選ばれるのが主流のようだ。今回は、記憶に残るテーマソングとそのスポーツ中継との相性について考えてみよう。

 やはりまず最初に触れたいのは、世界最大のスポーツの祭典・オリンピック。ゆず「栄光の架け橋」(2004年アテネ五輪)、Mr.Children「GIFT」(2008年北京五輪)、いきものがかり「風が吹いている」(2012年ロンドン五輪)など、NHK中継のテーマソングだけでも押しも押されぬ名曲揃い。多数の競技が期間中一度に行われ、老若男女多岐にわたる視聴者への共感度が求められるオリンピック中継のテーマソングは、普遍的な楽曲かつ、ストレートなメッセージ性が求められるのだろう。28年ぶりの金メダルを獲得したアテネ五輪の体操・鉄棒演技でのNHK刈屋富士雄アナウンサーによる名実況「伸身の新月面が描く放物線は“栄光への架け橋”だ!」は、今も語り草になっているほど、テーマソングが中継において大きな意味を持った場面もあった。

Mr.Children「GIFT」

 それに対し、同じNHKでも若い世代に積極的にアプローチしているのがサッカー中継のテーマソング。2010年はSuperfly「タマシイレボリューション」、2011年はRADWIMPS「君と羊と青」、2013〜2014年はサカナクション「Aoi」など、当時の若手注目アーティストのロック系楽曲を積極的に起用する傾向にある。W杯ブラジル大会があった今年のテーマソングは椎名林檎の「NIPPON」。サッカーと親和性の高い疾走感のあるポップな楽曲でありながら、一瞬にすべてを掛けるアスリートの刹那的な美しさを椎名節で歌い上げた最高にクールな名曲だ。

椎名林檎「NIPPON」

 そして昨年で100年目の夏を迎えた汗と涙の青春劇場、甲子園こと全国高校野球選手権大会。1981年からテレビ朝日系列で放送されている、夏の甲子園のダイジェスト番組『熱闘甲子園』のテーマソングも、高校球児たちの姿とともに記憶に残る名曲の宝庫だ。FUNKY MONKEY BABYS「あとひとつ」(2010年)やコブクロ「ダイヤモンド」(2013年)など、青春を生きる高校球児たちを隣で励ましてくれるような、まっすぐなメッセージソングが並ぶ。そして、2015年のテーマソングはSuperflyの「On Your Side」。高校野球という、3年間だけに限られた競技の切なさと輝きを閉じ込めた力強いバラードは、視聴者にも支持され大きな話題となった。

Superfly「On Your Side」

 最後は、冒頭でも少し触れた全国高校サッカー選手権大会。こちらも甲子園と同じく学生スポーツの醍醐味が味わえる、年末年始の風物詩とも言える大会だ。日本テレビ系列で放送されるこの大会では、2011年はナオト・インティライミ「Messege」、2012年はmiwa「ホイッスル〜君と過ごした日々〜」、2014年は大原櫻子「瞳」など、高校生大会のテーマソングらしい爽やかなアーティストの楽曲が起用されている。現在開催中の第94回大会テーマソングは、BLUE ENCOUNTの「はじまり」。勝利や健闘を称えるだけでなく、喜びの涙よりもきっと多い悔し涙を掬ってくれるような優しいロッカバラードだ。<これから別々の道を行こうとも/また笑顔で会えるように/今は泣けばいい>と、今のその先に続く“はじまり”を後押ししてくれるブルエン流応援歌は、全身全霊でサッカーに生きる多くの選手たちの支えとなるだけでなく、これから迎える卒業シーズンにも、新しい道に進む背中を押してくれた歌として、多くの人々の心に残る一曲となるのではないだろうか。

BLUE ENCOUNT 「はじまり」

 挙げればキリがないスポーツテーマソングの名曲。もちろんアスリート達への応援歌でもあると同時に、毎日を懸命に生きるあなたにも響くものがあるはず。挫けたり立ち止まったりしそうなときには心に残る一曲を聞いて、あの時スポーツからもらった勇気を思い出してみるのもいいかもしれない。

(文=岡野里衣子)

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