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メジャー1stアルバム『First Album』インタビュー(後編)

「“ネット発”みたいに十把一絡げにされてるのは面白くない」tofubeatsが明かす“発信を続ける理由”

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 10月2日(トーフの日)に1stフルアルバム『First Album』をリリースしたtofubeatsへのインタビュー。前編【tofubeatsがメジャーで挑戦しようとすること】では、今作で試みた新たな挑戦や、『First Album』制作の舞台裏などを訊いた。後編では、ロサンゼルスのレーベル・Mad Decentの主宰であるDiploの『BBC Radio 1Xtra - Diplo and Friends』で1時間のエクスクルーシヴ・ミックスを披露するなど、今や世界的な活躍を見せる彼に、ここ数年で起こった環境の変化や、トラックメイカーとして目指している方向性などについて大いに語ってもらった。

「自分のやりたいことはコンテクストになること」

――ことクラブミュージック界隈は、洋楽っぽい音を趣向する人が一定数いますが、tofubeatsさんはそこに対して一定の距離を置いてアプローチしているように見えます。

tofubeats:それはもう「仕方ねーな」というか、「アメリカいけねーし。病気で飛行機乗れねーし」という感じですね。でも、それを許容したことによって『BBC Radio 1Xtra - Diplo and Friends』に出れたというのが僕にとっては自信になっていて。ビートは人と違うと思ってますけど、コード感に関しては結構自分でも「醤油臭い感じしかできないな」って思っていたんです。でもそれはJ-POPが好きだから、抗えないんですよねって気付かされました。でも、『BBC Radio 1Xtra - Diplo and Friends』ではそんな自分のセットを良いと思ってくれる海外の人がいて、色んな意味でモチベーションになりましたね。

――『BBC Radio 1Xtra - Diplo and Friends』での垣根を超えたセット(浜崎あゆみや、きゃりーぱみゅぱみゅ、M.I.A. 、Seiho、Avec Avec、bo en、Okadada、Pa's Lam System、PARKGOLFなど)は、海外の人に日本の音楽を広く知らしめたきっかけになったと思います。

tofubeats:今回掛けたトラックメイカー陣は、格好いいクラブトラックを作る人として尊敬していて。J-POPは作れていないかもしれないですが、自分に影響を与えてくれている人を証明するためにやっているというか。僕らは自宅からDJを始めているので、客が居て、その客を盛り上げなきゃいけないというところからは切り離されていて。最初に自分の作る音楽があって、それをどう大衆に理解してもらうかっていうのが、自分たちのやりたいこと。あとはそれをどう説明していくかだと思うんですよ。松田聖子さんは日本では大スターですが、世界的には売れていない。でも、それって彼女の良さを海外へ向けてちゃんと説明できるものがあれば売れていたと思うんですよね。

――世界に向けるためのコンテクストがなかったと。

tofubeats:そう。日本とか海外とか関係なく、自分のやりたいことはそのコンテクストになることであって、そのうえで周囲の尊敬できるトラックメイカーが作った曲を掛けたりするんです。

――実際、あの放送を機に海外でMaltine Records周辺のトラックメイカーを聴くようになった人は増えているように見えます。

tofubeats:そうですね。まあデイダラスは元々PARKGOLFが好きですし、Mad Decentの担当も「Avec AvecとPa's Lam Systemが好き」だって言ってるくらいですから。ネットの普及によって、文脈がわかりやすくなった結果、知りたい人は調べればある程度分かるようになってるんですよね。だから「このクリエイターは何がしたいのか」というものが懐疑なく入ってくるのかもしれません。

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