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被災地・大船渡でライブ 高橋優が今、自分の声を上げる理由

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3月28日、大船渡LIVEHOUSE FREAKSでライブを行った高橋優。

 2014年3月10日にニューシングル『パイオニア/旅人』をリリースしたシンガーソングライターの高橋優が、『東北ライブハウス大作戦ツアー“一人旅”』を敢行した。“東北ライブハウス大作戦”とは、PAチームであるSPCが中心となり「音楽ファンが集まれる場所を作りたい」というコンセプトで2011年の東日本大震災後に始まったプロジェクト。震災で甚大な被害を受けた宮城県石巻市に“BLUE RESISTANCE”、岩手県大船渡市に“LIVEHOUSE FREAKS”、岩手県宮古市に“KLUB COUNTER ACTION MIYAKO”というライブハウスが作られ、地元主体の運営のもと沢山のアーティストがプロジェクトを支援していることで、音楽における復興支援活動の一つの大きなシンボルとなっている。

 これまでも、今の時代やその中で生きる自分と向き合うことで楽曲を制作してきた高橋は、兼ねてから『風とロック』(高橋のプロデューサーでもある箭内道彦が発起人となり開催されている震災復興チャリティーイベント)で全国を廻るなど、積極的に東北の復興支援活動を行ってきた。この“東北ライブハウス大作戦”の存在を前から知り、メディア露出の際は賛同を意味するリストバンドをつけるなどしていた高橋だが、実際に3都市を廻るツアーを行うのは今回が初めて。「ずっと来たかったから、本当に来れて嬉しい」というこのツアー2本目、3月28日大船渡LIVEHOUSE FREAKSでのライブを取材した。

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 満員の150人の観客が大声援で迎える中、登場した高橋は「(客席と)近いねえ(笑)」とLIVE HOUSE FREAKSのハコの大きさを改めて実感した様子。「一番後ろの人手挙げて!」と促し、フロア一杯に溢れた観客の顔を確認した高橋の一曲目は「夜明けを待っている」。“一人旅”の名前の通り、このツアーは高橋がギター一本で弾き語るスタイルだが、一曲目から早くもサビでは観客から大合唱が起きる。ぎゅう詰めになった会場に「具合悪い人とかいないですか、大丈夫? 今日は何でも言ってください。何でもやるんで」と、いつもとは違うキャパの会場に気遣う様子を見せる高橋。だが、それでも手加減の様子は一切見せない。高橋は今回のツアーについて、インディーズの頃に路上ライブをやっていた時と一番近い、素の自分に近いものを見せられる気がするという。中盤で演奏された「同じ空の下」では、大きな手拍子のもと、曲の後半ではマイクレスで高橋と会場が一体となって合唱に。見渡す限りの笑顔に高橋は「大船渡の歌声すごいね!ありがとう!」と顔を綻ばせていた。

 高橋はツアーを「(出会う人は)いい人ばっかりだし、普段あんまりTwitterでつぶやかないんですけど、つぶやきたくなることばっかり」と、とても楽しんでいた様子だ。この日の前日、ツアー1本目の宮古市から大船渡市までの移動中、移動車が道に迷うという珍道中(?)エピソードも披露され、会場は温かい雰囲気に。そんなコミカルなMCから一転し、後半の冒頭では「旅人」「誰もいない台所」とリリカルな楽曲を切々と歌い上げる。そして「パイオニア」では会場が揺れ始め、「今まであった喜びも悲しみも、全部俺にぶつけてくれ!」という言葉で始まった「(Where’s)THE SILENT MAJORITY?」、秋田弁で“泣いてる場合じゃねえんだぞ”を意味するタイトルの「泣く子はいねが」では、大きな声をあげる観客とのコールアンドレスポンスもあり、高橋の歌声もさらに熱を帯びていった。

     
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