にじさんじ随一の文学女子・栞葉るりが見せる多彩な知識 古今東西をリスナーに届け続ける活動を追う

インドア派のように見えて、アウトドア好きな一面も
こういった文芸やネットカルチャーへの高いアンテナを持っていることもあってか、配信でプレイするゲームも物語に重きをおいたノベル性の高いゲームを選ぶことが多い。
『崩壊:スターレイル』や『ブルーアーカイブ』などのソーシャルゲームから『SEKIRO/隻狼』、「逆転裁判」シリーズ、「ダンガンロンパ」シリーズ『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』、さらには『魔法少女ノ魔女裁判』といったインディーゲームまで、さまざまなタイトルをプレイしてきた栞葉。
彼女が長くプレイしたゲームタイトルを挙げてみると、ゲーム性やジャンルもバラバラに見えつつも、プレイヤーを惹き込み魅了するような重厚なストーリーが展開されるという共通点で結ぶことができる。
付け加えると、じつは栞葉は三半規管がよわいようで、1人称視点のゲームをプレイするのが難しく、酔い止めを服用しても途中でプレイをやめてしまうほどの体質である(いわゆる3D酔い)。実際、配信中に休みつつプレイしている姿も見られている。そのため、プレイできるゲームジャンルは限られているが、それでもこうした共通項から文系としてのセンスが滲み出るあたり、彼女の気質をかんじられる。
また、ゲームをプレイしている際にはキャラクターを演じる声優に言及することが多く、ネットミームへの造詣の深さも持ち合わせるなど、幅広い知識を持ち合わせているのも彼女の魅力だろう。
ここまでの流れで「栞葉るりはインドア系の文学女子なのか」と思っている読者がいるだろうが、ここからはまったく別の顔を紹介していくこととなる。
たしかに、「枕草子は最古で最強の百合文学」と初配信で言い切り、サブカルを中心にさまざまな分野に明るい、あるいは“沼に足を踏み入れている”であろう一面を考えれば、その趣味性や嗜好性はインドア派のように一見思えるかもしれない。
しかし、それだけではないのが栞葉るりの人柄・好奇心だ。2026年現在、そういったインドアなイメージを持たれつつも、実際にはさまざまなシーンで活躍できるマルチタレントぶりをファンに見せてもいる。
たとえば、そのフィジカル。先述した文系気質なエピソードや言動が多く見られる彼女だが、3Dビジュアルをお披露目する以前から「新体操を9年ほどやっていた」「ガッチリやっていたわけじゃなくて体力づくりレベル」「人並みに運動できますよ」と話していたが、披露できる場面が訪れなかったこともあり、そのイメージが浸透することなく活動がつづいていった。
2025年5月23日に3Dビジュアルお披露目配信において、側転、立ちブリッジとそこから歩行する、一輪車に乗る、ジャグリングを披露する姿を見せると、彼女の運動能力についてあまり知らなかったであろうリスナーから大きな反響が寄せられることとなった。3Dお披露目配信をともにしていた鷹宮、夜見、鏑木が揃って驚くほどだ。
本人も「古典や読書好きと言っていて、運動できるとはあまり皆様思われない」と以前語っていたが、その意外性やギャップが多くのリスナーに刺さったのだ。
またエピソードとして多く語られるのが、外へのお出かけにまつわるエピソードである。雑談配信の会話ネタやゲーム配信中にふわっと触れる程度なのだが、先輩や後輩らとともにさまざまな場所に出向いて楽しんでいるようだ。
コラボカフェへ行く、ドライブ旅行へ行く、美術館・動物園・水族館へ足を運ぶ、キャンプや釣りをするなど、アウトドアな趣味もしっかりもっていることがうかがえる。くわえて配信で見せている人柄の良さ・品の良さもあいまって、共に外出できるライバー仲間がかなり増えていることも伝わってくる。外部の活動者と積極的に交流していることも踏まえれば、彼女もなかなかに愛されるタイプの人柄であることが伝わってくる。
デビュー当初のお淑やかな文系少女というイメージから、現在はオフコラボどころかアウトドアにも積極的に足を運んで楽しく遊ぶ、そんな健康的な女性像を感じさせてきた栞葉るり。これは栞葉本人が自身の方向性・ブランディングを変えたわけでも、単なるチャレンジとしてトライしているわけでもない。栞葉るり本人の気質や本来の在り方が、VTuberとしての活動へより強く反映されている、という風に捉えるのが自然だろう。
さまざまな領域で活躍できることを示してくれた栞葉るりだが、今後は彼女自身がこれまでにない“新しい栞葉るり”をみせるタイミングへ移っていくはず。そのとき、彼女はどんな新しい一面を見せてくれるのだろうか。楽しみに待つリスナーは多いはずだ。






















