コムドット・やまとが語る“停滞”への危機感と新たな挑戦 「自分たちをリスクに晒すことでもっと成長できる」

 今年が3回目の開催となる、動画クリエイターによる祭典『Creator Dream Fes』(以下、CDF)。コムドットが総合演出を務める本イベントだが、東京ドームでの開催は今年が最後になることが発表された。

 今回はプロデューサーである、やまと本人にインタビュー。今年のCDFに懸ける想いから、新たなフェーズに進みつつあるコムドットの現在地を聞いた。

やまとが“東京ドームは最後”と言い切った理由

ーーCDFが東京ドームで開催されるのは、今年が最後だと伺いました。決断の理由を教えてください。

やまと:そもそもCDFは、「夢を叶える場所」「夢を見つけてもらう場所」というコンセプトで立ち上げました。ただ、その裏にはもうひとつ、「動画クリエイターに対するマイナスなイメージを払拭したい」というテーマもあるんです。

 そのテーマを実現するためには、東京ドームに一度立っただけでは足りないと感じていました。どうしても「まぐれだった」「勢いがあっただけ」と言われてしまう。だからこそ、ドームでの開催を“3回”は続けたいと考えていました。

 そして今年のCDFで、「3回東京ドームに立つ」という挑戦を達成できます。だからこそ、ここでひと区切りつけて、さらにCDFを進化させるために、あえて東京ドームでの開催は今回で最後にしようと決めました。

ーーでは、今年はこれまで以上に力が入りますね。

やまと:メンバーの気合いの入り方がもう異次元ですね(笑)。練習から悔いなくやり切ることを意識しているので、入念に準備を進めています。

ーー過去2回のCDFを経て、より改善した点などはありますか?

やまと:昨年は、演目の完成が本番ギリギリになってしまったところが反省点でした。今年は1か月以上前倒しで演目を完成させ、残りの時間はイメージトレーニングや、さらに完成度をよくするために使う時間に設定しました。

コムドット・やまと

ーー今年のCDFの見どころについて伺いたいのですが、今年はやまとさん初の個人ステージがあるんですよね。

やまと:そうなんです。これまでメンバーの挑戦している姿を見てきたんですけど、“いい意味での緊張感”を人生経験として味わえているのが羨ましかったんです。だから今回は、僕も挑戦してみようと思いました。ちなみに、今年はマジックショーをやる予定です。

ーーなぜマジックショーに?

やまと:昔から映画を見ていて、そういうパフォーマーに憧れていたんです。いろいろ候補は出したんですけど、やってみたいことをやった方がCDFのコンセプトに沿っているので、憧れていたマジックショーに挑戦することにしました。

ーー(やまとが触っているトランプを見て)本番では、トランプを使うのですか?

やまと:はい。多分、手元が震えてとんでもないことになると思います(笑)。

ーー2024年はゆうたさんがピアノを披露しましたが、とてつもない緊張感でしたよね。

やまと:ゆうたに言われましたよ。「お前、手元を使うのやばいよ」って(笑)。しかも、僕がメンバーのなかで一番本番に弱いんです。人前で何かをするのも、昔から別に得意な方ではないですし……。

ーーそれは意外ですね。

やまと:ですよね(笑)。正直めっちゃ怖いんですけど……。まあ大丈夫だろ、と思っている自分もいます。手が震えたら震えたで、“東京ドームで手が震えた”という経験ができたと思えば。けっこう楽観的に考えています。

ーー今年は、コムドットの新曲「コトダマ」も披露されると伺いました。改めてどのような楽曲になっているのでしょうか。

コムドット「コトダマ」Official Music Video

やまと:最近は、SNSが発達したことで、他人の視線を常に意識してしまう時代になったと思っています。自分が一歩前に踏み出すことを、ためらいやすくなっている。でも僕たちは、時代と逆行するように、「無理だ」と言われても夢を掲げて、一つずつ叶えてきました。新曲は、そんな文脈で作りたいなと思ったんです。冷笑や批判、否定に、真正面から向き合う曲になっています。

 挑戦する側の僕たちは、これまでも言葉や生き様を通して「お前なら大丈夫だよ」と伝え続けてきました。でも、そのメッセージを音楽というかたちで届けることにも意味があると思ったんです。

ーーSNSの息苦しさは、多くの人が感じていますよね。それでも、やまとさんはなぜ挑戦し続けられるのでしょうか。

やまと:僕は分析するときは俯瞰して物事を見るんですけど、自分が行動するときは誰の言うことも聞かないタイプなんです。無我夢中というか。ただ、言葉の攻撃力は身をもって知っているので、単に無視をしたらいいというわけでもなくて。でも自分たちが何か新しいことに挑戦するときに、そういう言葉が入ってくるとノイズになってしまうことも知っています。だから、挑戦すると決めたら、イヤホンをつけるような感覚で、必要以上にネガティブな声は入れないようにしているんです。

ーー理解していても、実行に移すのはなかなか難しいですよね。

やまと:この方法が成立しているのは、友達(メンバー含む)の存在が大きいです。事務所に「無理」という人はいないので、SNSさえ見なければ「できる」という空気感に持っていけるんです。自分たちにとってプラスになるエコーチェンバーを、あえて起こしている感じですね。

「落ち着き続けるとチームは下がる」

ーー今年の1月に投稿された動画では、メンバーそれぞれが3年間の武者修行をスタートすることを宣言されていました。ひゅうがさんの「最近俺ら緊張してないよね」という言葉も印象的でしたが、コムドットのクリエイターとしてのフェーズに、変化が起こっているように感じます。

今後のコムドットの活動に関して

やまと:YouTubeを始めてから7年間、人の何倍も動いて、挑戦していることも忘れるくらい挑戦をし続けてきたと思っています。気持ち的にも、落ち着く暇がなかった7年間だったなと。そのなかでも、昨年は少し落ち着いたんですよね。落ち着いたといっても、登録者数400万人再突破をしたり、イベントで全国を回ったり、書籍を出版したり……忙しくはあったんですけど。ただ、目新しい挑戦がなかったんです。

ーー十分精力的な活動をされているようにも思いますが。

やまと:自分たちを「頑張ってるよ」と評価してあげたい気持ちもあるのですが、やっぱり“挑戦への違和感”をメンバー全員が感じていて。

 活動の「落ち着き」って、一瞬の快楽だと思うんです。その落ち着きは長くは続かないし、落ち着き続けていると、チームが下がっていってしまう。だから、自分たちを新しい環境に置いて、リスクに晒すことで、人間としてもっと成長できるのではないかと思いました。常に“挑戦者のマインド”でいることが大事だと感じています。

ーーそんなコムドットは、いま何を目指して活動しているのでしょうか。

やまと:メンバーと毎日一緒にいるためにYouTubeを始めたので、そういう意味では毎日夢は叶っているんですよね。あとは、みんなに何を届けたいか。そして、僕たち自身の人生の幅を作ることだと思っています。

 でもそれは“自分たちがやりたいこと”で広げていかないと意味がないので、そこは3年という期間をしっかりと用意して、形にしていこうかなと思いました。本当は5年の期間を設けたかったんですけど、ファンの方からすると長過ぎるかなと思ったので。3年後はちょうどコムドットの活動10周年で、僕たちも30歳を迎えるので、ちょうどいい節目かなと。

ーーなるほど。だから「3年の武者修行」なんですね。

やまと:きっと昔の僕たちなら、「半年でいけるっしょ!」って言っていたと思います。そこを堅実に3年に設定したのは、成長かなと思いますね。

ーーたしかに、これまでは勢いで突き進んでいたところから、「長く続けること」をより意識しているようにも感じます。

やまと:そうですね。いままでは勢いで周りを巻き込めたんですけど、いまはバランスをとって長期的に満足してもらうことを考えています。

 カップルにたとえるとわかりやすいんですけど、最初の1年は「好き」という気持ちだけで、いろいろ解決できるじゃないですか。でもだんだん好きだけでは解決できないことが出てくる。自分たちは、いままさにそのフェーズというか。YouTube、音楽、書籍、ファンクラブ……それぞれで求められていることに丁寧に向き合って、統合させていく。正直、勢いでやっても最初は変わらないかもしれないですが、3年後、5年後、10年後にいまの動きが効いてくるはずです。それは、先輩たちの姿を見て、感じていますね。

“やまと”の挑戦と脳内戦略

ーーやまとさん個人の動きについても聞きたいのですが、今年は個人チャンネル「ヤマトノウナイ」を立ち上げました。

【初投稿】コムドットやまと個人チャンネルを開設しました

やまと:個人チャンネルは、視聴者の人生のターニングポイントになるような動画を届けることを指標にしています。まだ立ち上げたばかりなので、今はチャンネルのコンセプトに沿った動画を積み重ねている段階です。本数が少ないうちに認知度だけが先に上がってしまうと、すぐにすべての動画を見られて飽きられてしまう。だからこそ、まずはしっかりとコンテンツを蓄積してから、より多くの人に届けたいと考えています。

ーーやまとさんは最近、YouTubeのビジネスチャンネルにもよく出演されていますが、普段とは違う場での撮影はどうでしょうか?

やまと:「いい子なんだね」って言ってもらえることが多いですね(笑)。

ーーそうなんですか?(笑)

やまと:嬉しいんですけど、やっぱりまだまだ世間ではヤンチャなやつだと思われているってことだと……。そういう昔の自分のイメージの払拭は、いまから頑張っていかないとな、と他の現場に行くたびに思います。

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 ビジネスチャンネルの撮影は、緊張感があって楽しいですね。動画クリエイター同士のコラボとは違って、編集も向こうに委ねているのでどうなるかわからないし。いい経験になっています。ただ、最近仕事を詰め込みすぎてパンクしかけたので、一度ペースを見直しました。個人チャンネルも立ち上げで1番キツいときなので、ここを乗り越えれば軌道に乗るかなと思っています。

ーー最後に、いままさにCDFに行こうか迷っている方に向けてメッセージをお願いします。

やまと:もし迷っている理由が「お金」なら、諦めてほしくないなと思います。演者でこんなことを言うやついないですけどね(笑)。もちろん僕たちがいただいたお金以上のものを提供するのは当たり前なんですけど、「当日やっぱり行っておけばよかった」って後悔してほしくなくて。もし少しでも行きたいという気持ちがあるなら、その気持ちを信じてほしいです。

 今後もCDFは開催したいと考えてはいるんですけど、僕らのやりたい気持ちが必ずしも形にできる保証はなくて。実際に、昨年も東京ドームでやりたいと思っていても叶いませんでした。だからこそ、そのとき自分の心が動いた気持ちを大切にしてほしいと思っています。僕らは、その日その瞬間に来てくれた人に、「来てよかった」と思ってもらえるものを届けるために準備しています。来場、もしくはPPVで視聴予定の方は、楽しみにしていてください!

■公演概要
『Creator Dream Fes 2026 ~produced by Com.~』
開催日時:2026年7月30日(木) 開場 14:30 / 開演 16:30
会場:東京ドーム

〈出演者〉
コムドット
ベッキー(進行MC)
ESPOIR TRIBE -エスポワール・トライブ-
しなこ(初出演)
スカイピース
竹下☆ぱらだいす(初出演)
とうあ
ばんばんざい
むくえな

〈チケット情報〉
指定席:12,500円(税込)
指定席(PPV付き):15,200円(税込)

〈PPV付きチケット特典〉
・抽選でコムドットに会えるCDFアフターパーティーご招待(約300名予定)
・本番直後の密着映像
・CDFオリジナルデジタルフォトブック

〈チケット販売スケジュール〉
一般先着申し込みサイト:https://w.pia.jp/t/creatordreamfes/
※予定枚数に達し次第終了となります。

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