令和の携帯ゲーム機競争で勝者となるのは? 値上げの波に襲われるSwitch 2とSteam Deck
現在、携帯ゲーム機の生存競争においてほぼ一強状態となっているNintendo Switch 2。ライバル機としてしばしば名前が挙がるのはSteam Deckだが、半導体メモリなどのパーツ不足や物価上昇といった背景により、厳しい戦いが続くことになるかもしれない。
Steam Deck OLEDが今年2度目の値上げ 512GBモデルは13万円超に
Steam DeckはValve Corporationが開発した携帯型ゲーミングPC。Steamライブラリにアクセスすることで、いつでもどこでも手軽にPCゲームを楽しめることが大きな特徴となっている。
Nintendo Switchはどちらかといえばカジュアルなゲーマー向けとして認知されているが、Steam Deckはコアゲーマー向けという位置づけで、需要を拡大してきた。
しかし6月1日、そんな同ハードの現行シリーズ・Steam Deck OLEDについて、大幅な値上げが発表されること。512GBモデルが9万9,800円から13万7,980円、1TBモデルが11万4,800円から16万7,980円へと改定されている。
なおSteam Deck OLEDは今年2月にも、1万円以上の値上げを実施。その理由については、「物流コストの上昇および為替環境の変化」が挙げられていた。(※1)
Nintendo Switch 2との価格差は2倍以上に
とはいえここ最近のゲームハード値上げの流れは、Steam Deckに限った話ではない。Nintendo Switch 2に関しても、5月25日に49,980円から59,980円へと約1万円の値上げが行われたばかりだ。(※2)
ただ、Steam Deck OLEDと比べると、Nintendo Switch 2の値上げ幅はかなり抑えられている。結果的に改定後の値段では、2倍以上の価格差が付いている状態だ。
『FFVII リバース』移植も実現 揺らぐSteam Deckのアドバンテージ
その一方、Steam DeckはSteamで配信されているタイトルの多くに互換性を持っているため、遊べるソフトの幅広さは大きな強みとなっている。もちろんNintendo Switchにも『マリオ』や『ゼルダの伝説』をはじめ、任天堂ならではの強力なIPを独占的に遊べるという唯一無二の魅力がある。ただスペック上の都合もあり、PC向けに開発されたゲームの移植が難しいという弱点も指摘されてきた。
しかしNintendo Switch 2に関してはハードのスペックが飛躍的に向上したこともあり、ハイクオリティなPC向けゲームの移植に対応しつつある。
たとえば最近では、6月3日に『ファイナルファンタジーVII リバース』の移植が実現。高スペックデバイスを前提に開発された同作が、ある程度クオリティを維持しつつNintendo Switch 2で遊べるようになったということで、驚きの声が上がった。
また2025年にNintendo Switch 2に移植された『ホグワーツ・レガシー』も、グラフィックの向上やロード時間短縮などを実現したことで注目を集めていた。
このようにハイスペックデバイス向けのPCゲームが続々移植されるようになると、「Switchでは遊べないゲームをプレイできる」というSteam Deckのアドバンテージが徐々に弱まってしまうかもしれない。
携帯ゲーム機の市場で新たなハードが存在感を発揮するには、Nintendo Switch 2との差別化が何より重要。一強の時代がこのまま続くのかどうか、今後の動向にも注目していきたい。
参照
※1 https://komodostation.com/2026/02/27/steam-deck-oled-pricechange/
※2 https://www.nintendo.co.jp/corporate/release/2026/260508.html