世界一の携帯電話評論家・山根康宏のスマホ進化論(第14回)

これぞハッセルブラッド仕込み 折りたたみスマホ、OPPO『Find N6』をデジカメとして海外で使ったら想像以上の出来栄えに

 30万円を超える高価格な折りたたみスマートフォン、OPPO『Find N6』はハイエンドスマートフォンと変わらぬカメラ性能を持っている。ならばこの『Find N6』を、デジカメとして使うことも十分可能ではないだろうか? 実際に香港の街中でカメラを使ってみたが、望遠、夜景、食事など、どれをとっても満足いく撮影結果だった。

OPPOの折りたたみスマホ『Find N6』

2億画素カメラを搭載、ハイエンドスマホにふさわしい性能

 『Find N6』の詳細スペックは過去記事などを参照してほしい。チップセットにクアルコムの最上位モデル、Snapdragon 8 Elite Gen 5を搭載、バッテリーは6000mAhと十分な容量を持つ。本体の厚みは閉じたときが8.9mmで、普通のスマートフォンとほぼ変わらない。重量も225gと、カメラとして使うにも問題ないサイズだ。

普通のスマホのように、カメラとして使えるサイズ

 カメラは老舗のハッセルブラッドと提携しており、色づくりなどアナログカメラの味わいを取り入れている。広角が2億画素もあり、これに5000万画素の超広角、さらに5000万画素の3倍望遠を備える。しかも本体をL字型に折れば机の上などに置いて撮影ができるため、三脚不要で自在な撮影が可能なのだ。

高画質なカメラを三脚いらずで撮影できる

 メインの8.12インチの大画面で被写体を見ながら撮影できるのも便利だし、外側の6.62インチ画面もプレビューにすることで、被写体の人が自分の姿を見ながら撮影状況の確認もできる。もちろん自撮りするときに外画面を使うことも可能だ。折りたたみスマートフォンは実は写真撮影しやすい製品なのである。

外画面を併用して自在に撮影

超ワイドから100倍まで撮影可能

 それでは香港の街中での作例をご覧頂きたい。場所は上環、香港名物の2階建てトラムの折り返し駅の1つだ。超広角の15mm撮影では、香港のビルの隙間を走るトラムの雰囲気がよく捉えられている。

15mm撮影。高層ビルの間にトラムが止まっている

 続いて広角、23mmでの撮影だ。基本的にはこの画角で撮影することが多いだろう。どのカメラも標準撮影モードでは1200万画素相当で撮影される。2億画素や5000万画素で撮る場合は高画質モードに切り替えればよい。後から一部を拡大して切り抜きたいときなどは、高画質モードがお勧めだ。

23mm撮影。1倍の通常撮影モードだ

 3倍の望遠、70mmでは迫った雰囲気の絵が撮れる。背景もややボケており、遠近感も伝わってくる。ポートレートモードにして背景のボケを強くした撮影もいいだろう。

75mm撮影。望遠らしさが出てくる

 そして10倍の230mmで撮ってみた。デジタルでの拡大だが、トラムの外板のへたり具合などをしっかり表現している。Aiによる補正もよく効いており、10倍撮影も日常的に使うことができるだろう。

10倍でも十分使える

 ここで一気に100倍にしてみた。100倍を撮れるスマートフォンは少なく、撮れてもボケや解像度が低く、あまり見られたものではないカメラが多い。しかし『Find N6』のカメラはこのように文字や機械的なものならば、AIがきれいに仕上げてくれる。よく見ると文字は線の太さがやや不均一など、AIでごりごりに補正していることがわかるだろう。

100倍でもこれだけ写る

 

風景を写すならXPANモードを使おう

 続いてビクトリアハーバーでの撮影だ。海を挟んで香港島側を撮ってみた。

23mm、1倍で撮影

 一気に10倍にしてみたが、これも十分見ることのできる画質だ。SNSにアップしてスマートフォンの画面で見るなら問題ないレベルだ。

10倍でも十分使える

 小舟が見えたので適当にズーミングして、30倍、689mmで撮影。これも言われなければ高倍率撮影とはわからないかもしれない。

適当に望遠倍率を上げて30倍で撮影

 さて広大な風景を撮るときは、その他のモードにある「XPAN」がお勧めだ。これは1998年にハッセルブラッドから登場した35mmフィルムカメラ「XPan」で使われたワイドフォーマットでで、通常の35mmフィルム2コマ分に相当する横幅65mmのエリアを使用、画像の比率は65:24というウルトラワイドとなり、映画的な構図表現が得られる 。実際に先の場所で撮った絵がこちらだ。

XPANモードで撮ると映画のような雰囲気が出る

 XPANモードにはモノクロもある。スマートフォンで撮ったとは思えない味わいを得られるのだ。

XPANモードのモノクロ撮影

室内もOK、食事も美味しく撮影

 香港といえば飲茶。最近はワゴン式で点心を運ぶお店はだいぶ減ったが、探せばまだまだいくつか存在する。ちなみに筆者は香港在住で、九龍半島にある太子エリアの飲茶屋を行きつけとしている。以下、室内は1倍、23mmで撮ってみた。

筆者行きつけの飲茶屋

 出来立ての雰囲気をしっかりと写してくれる。『Find N6』でも十分食事撮影は可能だ。

食事にかなり近づいてみたが、結構近距離まで寄ることもできる。
マクロ気味の撮影

 室内にあった草木の間から逆光で光が見えるシーンもうまく写してくれた。普通にカメラフォンとして使えるだろう。

逆光も苦手としない

夜景も問題なし、『Find N6』はカメラになる

 最後に夜景を撮ってみた。最近の香港は道路にはみ出したネオンの看板の撤去が進んでしまい、風物詩と言える風景が撮れなくなってしまった。とはいえビルのネオンなどは健在であり、夜景スポットはいくらでもある。1倍でまずは撮影、AI処理もあり明るくきれいに撮れている。

旺角エリアの陸橋から1倍で撮影

 5000万画素カメラによる3倍撮影も問題ない。望遠によるミニチュア効果のようなものもあり、香港の夜景らしい1枚を撮ることができた。

 このように『Find N6』のカメラは十分実用的であり、「これ1台でなんでもできるスーパーマシン」と言えるのではないだろうか。

3倍で香港らしい夜景を撮影

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