オフラインでも同時翻訳可能で圧倒的な集音力 iFLYTEK『AI Recorder S6』はBizシーンを一変させる至高のガジェットだ
音声認識のシェアにおいて、中国国内で圧倒的なシェアを誇るiFLYTEK(アイフライテック)。日本においてはクラウドファンディングなどの注目度も高く、新しいモノ好きなユーザーにとってはすでにご存知のメーカーといえるだろう。
そんなiFLYTEKが今年1月、アメリカのラスベガスで開催されたIT/ガジェットの大規模展示会「CES 2026」にてお披露目したのが、新しいAIボイスレコーダー『AI Recorder S6』だ。
一見するとDAP(デジタルオーディオプレーヤー)か、はたまたスマホのようにも見えてしまう。しかしその内実は高性能なマイクを贅沢に搭載した、プロ品質に応える「ガチなAIレコーダー」だった。実際に使った様子を紹介しよう。
プロも納得の高品質な製品デザイン
黒地に金の箔押しという、なんとも本格的なパッケージデザインが既に本格派であることを窺わせてくれる。
同梱物は製品本体のほか、充電やデータ転送に用いるケーブル、SIMピン、マニュアル。そう、本製品はnano SIMに対応(5G/4G)しており、本体のみでオンラインにアクセスすることもできる。こうした気配りもプロユースらしい。
『AI Recorder S6』は、5.05インチのディスプレイと64GBのストレージを搭載している。まるでスマホのような見た目だが、明らかにスマホらしからぬパーツも見えている。
それが、上部に搭載された2基の指向性マイクだ。プロが現場で使う本格的なボイスレコーダーに類型なデザインをしており、集音性の高さを体現。この指向性マイクの他にも、6基のアレイマイクを搭載。マイク構成としてはiFLYTEKが記事執筆時点のフラッグシップとしているAIボイスレコーダー『VOITER SR502J』と同じだ。
こういうのが使いたかった ネットワーク不要で文字起こしできる、魔法のようなボイスレコーダー『VOITER SR302 Pro』の実力
『VOITER SR302 Pro』は、ネットワーク不要でリアルタイム文字起こしが可能なAI搭載ボイスレコーダーである。シンプル…だが、『VOITER SR502J』の集音距離が最大10mだったのに対し『AI Recorder S6』は最大20mまで集音可能と、大幅に進化している。20mとなると一般的な会議室を大きく上回っており、大学の講義室、あるいは展示会でのカンファレンスなどが想定されるだろう。
側面にはロック画面からでも録音を始められる専用ボタンが。見た目はスマホを思わせるが、やはりボイスレコーダーなのだと改めて認識させられる。
製品はアルミ合金のようなソリッドな筐体で覆われており、非常に高級感がある。プラスチッキーな印象は一切ないので、やや重量感はあるものの、それに値する所有欲をもたらしてくれるだろう。まさに「プロの道具」といった佇まいだ。
オフラインでの同時翻訳OK ハイレゾ音質での録音も可能と高機能性が光る
『AI Recorder S6』の録音モードは、4種類。「会議録音」「公演録音」「取材録音」「原音録音」と用意されており、それぞれのモードに応じて適切にマイクが動作する。先述したように最大20m離れていても集音できるので、大規模な発表会の講演であってもクリアな音声を残せる。
また、最大サンプリングレートも非常に高い。例えば「会議録音」では32KHz/16bitだが、「原音録音」では最大で192KHz/32bitものハイレゾ品質で録音ができるのだ。もちろん録音データの容量も大幅に増えてしまうが、音楽制作やスピーチのアーカイブなどにも活用できる。
実際に対面で録音を始めると、画面右上に音源位置が示されるのも興味深い。事前に言語パックをダウンロードしておけば、オフラインであってもリアルタイムに文字起こしをしてくれる。オンラインに繋がっている場合は音声をクラウドにアップロードするため、より精度の高い文字起こしが可能だ。記事執筆時点での対応言語は日本語、英語、中国語、広東語、韓国語、ロシア語の6言語。話者識別にも対応する。
さらにオフラインでの同時通訳にも対応しており、英語のスピーチをリアルタイムで日本語に変換することも。翻訳の速度も申し分なく、例えば英語や中国語での製品紹介、海外での交通機関のアナウンスなど、リアルタイム文字起こしが活躍するシーンは多い。翻訳などはスマホアプリなどでも可能だが、多くはオンラインが必要なことが多く、加えてマイクの性能はデバイスに左右されるため懸念点も多いが、コイツにはその心配もない。
録音した音声はオンラインにアップロードするとAIが要約してくれる(オンラインで録音していた場合、自動でアップロードされている)。どのように要約するかもテンプレートが用意されており、「汎用」「教育」「講演・研修」「メディア」「ライティング」など、ある程度の指向性をもたすことも可能だ。インタビューなどが多い筆者などは「ライティング」にお世話になることが多そうだ。
すでにお気付きの人もいるかもしれないが、『AI Recorder S6』は背面にカメラを搭載している。ボイスレコーダーにおいてのカメラとは、一体どのように活用するのか?
それは、録音中の撮影だ。例えば講演にて「このグラフにあるように」などの発言があった際、グラフをパシャリと撮影することで文字起こしの合間に写真を挿入できる。さらに写真撮影はOCR(光学的文字認識)に対応しており、手書き文字を認識することも可能。会議中に配られた紙資料を撮影しておくなども良いだろう。
さらにミラーリング機能を使えば、有線もしくはワイヤレスにて『AI Recorder S6』の画面をPC上に表示させることも。録音した音声および文字起こしされたテキストは、PCへのエクスポートにも対応。セキュリティが気になる人のために、暗号化オプションにも対応している。
現場のニーズに応える、AIボイスレコーダーの決定版
『AI Recorder S6』を一言で言い表すのなら、まさにプロも納得のAIボイスレコーダーだ。20mをカバーする優れた集音性にオフラインでの動作、SIMへの対応、そして高いビルドクオリティ。これらの要素はビジネスやアカデミーの最前線にこそ相応しいものだろう。
手軽で軽量なAIボイスレコーダーが人気になっている一方で、『iFLYTEK AI Recorder S6』のような、いわば「ガチ向け」な製品も需要があるのは間違いない。確かな音声認識技術をもっているiFLYTEKがおくる、新時代のフラッグシップAIボイスレコーダーが登場した。