話題のサウナ施設「高輪SAUNAS」で「サ時計」体験! 入荷のたびに完売するカシオの専用腕時計は本当に相棒となるのか
サウナ好きに高い支持を得ている「サ時計」
サウナ室内には1周で12分測れる12分計が設置されていることが多い。ただ、固定された12分計は座る場所や照明を落としたサウナ室では見づらいこともしばしば。そんな地味なストレスを解消すべく開発されたのが、カシオの「サ時計」。またの名をサウナー専用腕時計という。販売するたびに完売する人気アイテムは、なぜそんなにサウナ好きに支持されるのか。JR高輪ゲートウェイ駅直結の商業施設「ニュウマン高輪」に2026年2月にオープンした「高輪SAUNAS」に「サ時計」を携えて行ってみた。
マンガ『サ道』の作者タナカカツキさんプロデュースのサウナ
「高輪SAUNAS」は、「渋谷SAUNAS」に続き、ドラマにもなった『サ道』の作者タナカカツキさんがプロデュースした、都心の駅直結商業施設内という、なかなか珍しい立地に誕生した注目のサウナ施設。男女合わせて9つのサウナ室があり、リラックスやリフレッシュを目的としたサウナ室内でのプログラム「リトリート」がテーマとなっている。
「高輪SAUNAS」があるのは、「ニュウマン高輪」Northの5階。ファッション系のショップなどが並ぶ先に何やらオシャレな空間が。壁には大きく「サ」の文字。ここが噂の「高輪SAUNAS」だ。通常入場料は4時間で男性3700円、女性3200円。ほかにショートプラン(80分)や夜割(3時間)があるが、今回は4時間の通常利用を選択。ちなみに、延長は1時間500円、2時間以降になるとフリー延長となり+1000円となる。靴を預けて受け付けをしたら、男女に分かれた暖簾をくぐって脱衣所へ。
今回はサウナハットとタオルと、「サ時計」を手に浴室へ向かう。タオルは料金に含まれているので、脱衣所の棚から1枚持って行く。「サ時計」は文字通り、サウナ室で使える時計で、耐熱・耐湿性能を備えているので100℃以下のサウナで安心して使える。高温に耐えられると言っても、サウナ以外の高温環境で使うのはNG。サウナ室内でも腕に装着した状態では15分以内の使用に限っている。
時計部分はデジタル表示ではなく、針が動くアナログウォッチ。モードは2つ。MODEボタンを押すと、サウナ室にある12分計と同じく12分計となるサウナモードと、時刻モード、つまり普通に時計というごくごくシンプルなもの。サウナモード中でもMODEボタンを押すと、12分を計ったまま現在時刻を確認できるのがさすが過ぎるポイント。ロッカーキーと同じカールバンドというのもサウナ好きにはおなじみの感覚だが、ロッカーキーとの2個付けはやや窮屈な感じもある。
「サ時計」は腕に付けた状態でシャワーや水風呂、湯船に入ることもできる。ということで、付けたまま髪と体を洗う。「高輪SAUNAS」の女性浴室には、温かいお風呂と3つのサウナ室、2つの水風呂がある。シャワーブースは入口近くと、浴室の中央に並んでいる。
まずは外気で冷えた体を温かいお風呂で軽く温める。温まり過ぎない程度で切り上げて、体を拭いてひとつ目のサウナ室「MAALI」に入ってみる。コンパクトなサウナ室で、中には壁に沿って木製の椅子が並んでいる。普段よく見るサウナ室とは違ったタイプのサウナ室だが、ここは、「高輪SAUNAS」のウリでもあるリトリートを行うサウナ室。女性のために用意されたリトリートプログラム、スクラブのリトリートやヘアトリートメントのリトリートなどが行われる。
リトリートプログラムでは、ざっくり言うと、リトリートマスターと呼ばれる、その道のプロがサウナ室での過ごし方を教えてくれるというスタイル。例えば、スクラブのリトリートでは、オリジナルのスクラブを腕や脚、体に塗布してマッサージするという内容だが、すべてよきタイミングをリトリートマスターが教えてくれる。リトリートマスターがロウリュをして蒸気を上げ、じんわり汗をかいたタイミングでスクラブを塗布し、マッサージをするといった一連の流れの間、時間を気にする必要はない。ということで、リトリート中は、基本時計は不要。
ただ、そもそもリトリートの時間は決まっていて、そこから逆算しながらリトリートまでの時間を過ごすことになるので、手元に時計があるのは安心感がある。浴室の壁に時計はあるが、サウナ室に入っている時や、休憩で座っている場所によってはまったく見えない。時計を見に移動するより、手元で確認できるというのはこんなに楽なのか。当たり前のことに感動さえしてしまう。
2つ目のサウナは「LEAVES」。こちらはハーバルに特化したサウナ室で、壁面からハーブの香りが拡散される仕掛けがある。サウナストーブにフレッシュなハーブを入れたカゴを置き、ロウリュした蒸気がそのカゴを通って香りがサウナ室内に広がる。
ドアを開けた瞬間からいい香りがして、サウナ室内に充満しているので、何とも心地いい。しっかり温まるのに息苦しさや、熱さが肌に刺さるような感じはゼロ。時間を気にせず自分のペースで入っていられる。
3つ目のサウナ室は「PANORAMA」。細長いサウナ室で、長い壁の一方がベンチのようになっていて、座面がちょっと高い。背が低いとちょっと座りにくい高さだが、座ってしまえばこっちのもの。足が床につかないので、ブラブラとして浮遊感が楽しめるというコンセプトらしい。
反対側の壁は細長いパノラマウインドウになっていて、外の景色が望める。時間帯によって変わる高輪の街の様子を、サウナを楽しみながら見ていられるというわけ。きっとたくさんの人が働いているだろうなとか思いながら、悠々サウナに入っているのはちょっとした優越感。座面が高いので、個人的には踏み台があるといいと思った。
こちらのサウナ室では、ウィスク(ヴィヒタ)と呼ばれる、白樺やオークなどの若枝葉を束ねたものを使って、その香りを広げたり、体を軽くたたいたりするハーバルリトリートというプログラムがある。プログラム中はリトリートマスターが導いてくれるので、リトリートが初めてでも、サウナ初心者でも気にせず体験できる。
リトリートは内容にもよるが、スクラブリトリートは10分程度、ハーバルリトリートは15分程度になっている。どちらも途中退出OKで、ハーバルリトリートは途中でクールダウンのプログラムがあるので、マスターにお任せしていれば、心地良く体験できる。
ちなみに「MAALI」も「PANORAMA」も、リトリートプログラムを行っていない時はセルフロウリュOKの普通のサウナとして入れる。リトリート中でもそうでなくでも、サウナ室を出るタイミングは自分で決める。「サ時計」には12分計が付いているが、12分計るというより、どれぐらいで汗が出てくるのか、サウナ室に入ってから出るまでどれぐらいだったか、目安を知るのにいい。何分入る!と決めるのではなく、今日の自分の状態を知るぐらいの感覚。
サウナの後には水風呂だが、ここには水風呂が2つ。メイン(?)となるのが、浴室の中央にある円柱の柱に沿って位置する大きめの水風呂。サウナで温まった後、汗を流してこちらへ。「サ時計」はサウナ室から水風呂へ移動したときの温度差にも対応しているので、気にせず水風呂に入れるのがいい。
もうひとつの水風呂は横になって入るタイプ。銭湯などにある「寝湯」の水風呂版。頭の後ろまで冷やせるような、計算された角度や深さになっているので、気持ちよくクールダウンできる。
「高輪SAUNAS」には、ちょっと変わったシャワーがある。寝水風呂の横にあり、横になった缶のようなところからチェーンがぶら下がっていて、これを引くと、缶のような容器に溜まっていた水が一気に落ちてくるというもの。ガッシングシャワーと呼ばれるもので、チェーンを引くのは自分なので、水をどう落とすかは自分次第。一気に引っ張ると、びっくりするぐらいの落水の餌食になるが、これがまた楽しい。
それぞれのサウナ室と水風呂、リトリートプログラムを体験して大満足。個人的にはサウナ室にいる時間を計ることはほぼなかった。その一方で時計を見る回数はかなりあった。リトリートは脱衣所に置かれた用紙に記名する予約制のため、何時の回に参加するかがはじめからわかっている。なので、時間が近づいてくるとサウナ室にいても時間を気にかける必要がある。直前までサウナ室にいると、熱くなったままリトリートを受けることになるので、サウナの後の水風呂や休憩の時間も気にしたほうがよく、意外と時計の出番は多い。
「高輪SAUNAS」では浴室に時計があるものの、サウナ室内には時計も、12分計も、温度計もない。時間を忘れてサウナに向き合うのは理想だが、リトリートのタイミングを計ったり、そもそも利用時間(今回であれば通常利用なので4時間)を過ぎないように時間を管理したりするのに時計は必須。また、カップルや夫婦、男女のグループなどでサウナ施設に来た場合、「〇時に出て、ロビーで待ち合わせ」などと時間を合せるときもある。
「高輪SAUNAS」では、通常利用が4時間とわりとゆったり過ごせるが、平日はショートで80分利用もできるので、より時間内に出ることを意識するシーンも。もちろん、ほかのサウナ施設でも時間で利用する場合は、時間は自己管理となるので、裸で過ごすサウナ室や浴室でも手元に時計があるのは心強い。
また、一般的に女性は身支度に時間がかかる。髪の毛が長い人は乾かすのにもひと苦労。髪を乾かして、セットして、メイクして……となると、サウナ後の時間をある程度確保しなければならない。サウナ施設によってはドライヤーの数が少なく、すぐに使えないということも。そうなると、サウナの利用時間内に身支度の時間を差し引いて逆算という、実はちょっと面倒なスケジューリングをしているのだ。そんな時にも「サ時計」、いい!
サウナや浴室で使う時計には、複雑な機能が付いていても個人的には使いこなせる気がしない。12分計と時計というシンプルな機能、ゴムのように伸ばしてつけるカールバンドの手軽さ、使ってみると改めてこれでいい、いや、これがいい!と思えた。というか、一度使うとこれを欲する気持ちを心底理解できる。なるほど、入荷のたびに完売するのはこういうことか。
サウナ好きはもちろん、銭湯やスーパー銭湯など、温浴施設によく行く人にもぜひおすすめしたい時計。日常使いとはまでは言わないが、「今日はサウナ行こう!」「これから銭湯行くよ」ってときには、普段の時計を「サ時計」に替えて向かいたい。
クラウドファンディングで即完売後、約1年して待望の一般販売がスタート。それもまたすぐに完売となり、現在、再販売待ちの状態。具体的な時期は明確になっていないので、気になった人はぜひ公式サイトをチェックして待っていてほしい。
サウナやお風呂が好きな人なら時間がわからない不便さは感じたことがあるはず。サ時計を手にして、ぜひ手元に時計がある安心感の中でサウナを楽しんでみて。
◯参考情報
カシオ(サ時計)公式サイト:https://www.casio.com/jp/watches/sadokei/san-100h/